耳と声日記 ⑤ 「逆さまの蝶」を男がどのキーで歌うか



  ヴォーカルトレーニングは、ようやく歌を使った練習に入れることとなりました。

  課題曲は、これをすることにしました。




  はい、地獄少女ちゃん。

  いや、ていうかー地獄少女嫌いじゃないんですけど、カラオケで練習するとあまりにもこのアニメの画像ばっかり出るので、最近はモニターに背を向けて歌ってます。

 あんましこれ以上アニメのイメージをインプットしたくないというか・・・ お嬢の顔ばっかり見てるのもどうかと、本来の歌詞やメロディに専念したくなりました。

 これは女性ヴォーカルの曲なんですが、ボイトレ先生には、「女性曲を男性がうたいこなすのはかなり上級者向け、キーも違うし単にオネエぽいちょっと気持ち悪い感じになりやすい」と言われて、一時は男性ボーカルの曲を探したのですが、

 なんかー見つからないんですよね。今の気分がこの「逆さまの蝶」で止まってる感じなので、難しいと事前に言われたけど、あえてこれで押してゆくことにしました。

 普通のカラオケとかだとまあ、女性曲よく歌う人もいるでしょうし、そんなに難しいかとも思うんですが、先生によると、「実際にスカートをはいてみて似合うかどうか」というようなことらしいです。

 それも単に女性ぽい表現で歌うというよりも、そこに男性ヴォーカルとしての表現も上乗せしなければならないので、非常に高度だと。うーん、話しのレベルが上過ぎてちょっと具体的に難しさがわかりません。 

 単にスカートはけってだけなら履いてもいいんですけど、、、はは

 ・・・えっとキーなんですが、ネットでは女性ボーカルの曲を歌うときは4~5♯くらいあげて、オクターブ下で歌うというやり方を結構読んだ気がします。実際前のボイトレ先生のところでも鬼塚ちひろの「月光」は3♯のオクしたで練習しました。

 僕もそれで、最初は今回の曲も4♯くらいのオクターブ下でやってたんですけど、ちょっと低すぎる。
 
 この曲原キーだとサビはピアノの真ん中のD E Gのあたりをうろうろする感じなんですが(最高音はA♯)、これ、4つあげてオク下だと下のオクターブのF(ファ)とかG(ソ)にあたりがサビになるんですね、いくらなんでもサビでその音程はちょっと低すぎる。ファーはファイトのファーのあたりなので。

( これは要するに原キーから8♭と同じです。)


 
  
scale-snow2.gif


 ↑(きっちゃないけど、鍵盤でいうとだいたいこんな感じかなー
  参考までにBZの曲の最高音入ってます。それよりだいぶ原キーも低いわけで、歌えなくはなさそうな感じも。)


 そこで、この曲って割と女性ボーカルにしては低めなのかな?とも思い、BZとかラルク歌うときみたいに普通に下げる方向で4♭で設定するとサビは、midAとかBのあたり(Aはドレミの歌でラーはラッパのラーのあたり)。
 意外と無理なく歌える。
 高すぎず、低すぎず。これなら声低めの自分にちょうどいいかなと4♯オクしたから、4♭に切り替えて練習してました。

 それでボイトレ先生にも4♭でと希望を伝えたのですが、

 
 「4つも♭すると、曲調がまったく変わってしまう。テンションがかなりさがると思うよ。

全音さげ(2♭)でいいんじゃないの。

 今まで2全音下げで歌ってたんだったら高く、感じるかもしれないけど、それほど本当は高くないから。
 
 どのキーでも歌えるようにしておくのがふつうなので、このキーでの体感を覚えなおしてやっていった方がいいなって気はします。」とのこと。 


 ということで、

 結果的に、全音さげ(2♭)で練習することとなりました。

 というか歌いなれてないキーで先生の前で歌うこととなりました

 2♭か~~

 緊張が走ります。
 いや、出ないことはないんです。
 正直、原キーでもいちおAメロ(最初のかたまり)くらいは持つんです。

 しかし、全音下げだとサビを何度も通過するたびに段々ぼろぼろになっていき、ラストあたりでは声がらがらという状態を自主練で経験しているので、ちょっと怖いなーと思ったのです。

 2♭だと、歌の最高音部はG♯(ドレミの歌のソーは青い空―のソーよりも1オクターブと半音上の音)のあたり。
 その辺、発声練習で出るかでないかのあたり。ていうか出ない確率が高い音
 発声練習で出るか出ないかを歌の中で出すのって結構キツイ。

 最初、機材で2♭さげてもらったヴォーカルに合わせて、続いてヴォーカルをぬいたバージョンで二度通して歌いました。

 ぐおーはぁ はぁ 

 予想通り、のどがらがら 。゚(゚´Д`゚)゚。 ダ・ダメだ、無理かも
 ブリッジが終わったあたりで声帯の余力がなくなる・・・

 もうろうとした意識の中「一回死んでみる?」という声が聴こえた気がした。

 しばしの沈黙のあと、

 「あのねー、苦しくてもつらそうに歌っちゃダメだよ。それから昭和初期の演歌歌手みたいに耳に手を当てて歌うのやめなさい、それで音程がとれると思ってるんだろうけど」とダメ出し。

 クセなのだ。
 昭和初期の演歌歌手って・・・誰やろ?

 若干凹んでると、「でもね、失礼かもしれないけど、私もっとひどいと思ってた。あなた最初ここで歌っとき、面食らうくらい音はずしまくってたから。今、キーも変えたからね相当はずすのかと思ってたけど、そこまでひどくなかったから。あの時にくらべたらこの数か月で音を拾う能力は歴然と高まってるね。」

 と珍しくホメられて一気に気分がよくなりました。
 まあ、ひどくないって、それ褒められてるのか?と若干微妙な部分もありますけど。
 ボイトレ先生の予想よりは良かったらしい。
 いやー、何十回と聞いて歌ってますから、さすがに、、、あー良かった。
 さすがに多少練習の成果をわかってもらえないとやる気がなくなります。 

 今回ちょっと最初に驚いたのは、先生にCDわたして、それがスピーカーから流れ始めたのですが、ボイトレ先曲を聴きながら構成などを瞬時に把握しているようで、指先が曲に合わせてすごい速さでキーボードの上を滑ってくんですよね。
 ヴォーカルの声がどの音かっていうのはほぼ瞬間的にわかるのか、初めての曲に合わせて、同じように鍵盤弾けるってエグイな・・・とちょっとゾクッと目が釘付けになってしまったのですが。 

 それとも、それくらいヴォーカルトレーナーでは当然スキルなんでしょうか。
 2人しか先生についたことないのでよくわかりませんが。
 生徒さんは、耳コピで聴いた曲をすぐに譜面に落とせる人がいっぱいいるそうで、、、ちょっと求められるレベルの高さに引いてる部分があります。

 だって自分の認識力だと、ざっくり、これは高すぎて歌えんわ~とかほとんどその程度なので、聴いただけで半音単位でジャストミートで音がわかるってどういう耳(脳)?という感じなんですけど。

 僕なんて、ちょっと前まで女性ボーカルの歌を気づかずオクしたで歌ってて、「あれー女の子の曲って低いんだなー」とか言いかねない感じでした。

 まーでも聴いて音が正確にわかるってのもミュージシャンとしては当然なんでしょうか。
 そのへんもよくわかりません。

 この曲の練習の話しに戻ると、今まで、練習曲をキー低めに設定しすぎたきらいはあるので、この機会にこの全音下げの音程でものどがらがらにならないテクニックと体力を習得したいと思いました。 







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耳と声日記 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/10/30 21:09

耳と声日記 ③

  今年、5月から始めたヴォイトレ、ようやく曲を使った歌の練習に次回から入ることになりました。

  この5か月ほどにやったこと。

  ●ブレストレーニング
  ●50音調音
  ●音階練習
  ●おーいを叫ぶ練習  

 などなどで、月二回とはいえ、この内容のみで5か月は長そうに思えるかもしれないですが基礎とはいえ体や呼吸、発声、そして言葉に関して気づかされることが多く、正直もうちょっと基礎練習でもいいかなと思うくらいです。

 特に50音の発声に関して。知ってる人には常識だと思いますが、行によって口のどのあたりから音が出ているのかって微妙に違うんですね。

 たとえば、カ行は下の奥で息の阻害を作り(Kの状態)、そしてその阻害を解放し口があ(A)の口をしたときに「か」という音が生まれます。(舌の奥を口蓋につけず「か」と言ってみてください。無理ですね~)だから割と口の奥の方で生まれる音です。

 一方、ま行は唇で息を阻害し(Mの状態)、その阻害を解放しあ(A)の口をしたときに「ま」という音が生まれます。
 唇をつけずに「ま」と言ってみてください・・・無理ですね~ 「か」は言えるんですけどね。
 これは唇のあたりで生まれる音です。

 こんな風に行によって結構、異なっていて、この唇だとか、舌先だとかを使って音の生まれる場所を「調音点」と呼ぶらしいです。

 そしてこんな風に「調音点」の違いだけではなく、ま行やな行は鼻腔を使った鼻音は入るのでとても濃厚な響きになるだとか、や行 わ行は 二重母音なので (たとえば「を」 U+O 「や」 I+A )存在感があるとか、それぞれにすごく興味深い個性があることなど教えてもらったので、歌を歌う以前に、朗読だとか、また普通にしゃべる時にも結構知ってた方がいいのではないかと思ったりしました。

 うーむ、中学とか高校で「日本語の時間」をとって教えてもいいような気がしますけど。
 ていうかもっと早く知っておきたかった。母国語の発声のことですからねー
 文科省、プリーズ・・・!

 そして、これ、一見歌とは関係ないようにも見えますが、サビに入る時とか、音程の変わる時に調音点や正しい調音法をほんの少し意識するとかなり音がとりやすくなった感じがします。

 「40年近く生きてきて、<ま>さえ言えない自分をしっかりみつめなさい(*`皿´*)ノ 」 

 てな感じで厳しく指導されて、何度か凹みそうになりましたが、現段階でも結構得たもの多いなーと思います。

 いやでも鼻音て鳴らすの難しく感じました。
 そして最近ちょっと部屋で、一人で小さく発声するとき「ま」行の官能性にはまっているのですけど。
 多くのプロの方はどれくらいの音を鼻から抜いて濃厚に共鳴させ、どれくらい口から出してクリアに響かせるかというバランスを調整できるみたいですね。たとえば口60パー、鼻40パーみたいに。

 まったく歌う以前の段階ですけど、こういう一音一音の音楽性みたいなものがあることを知れたのはすごくよかったなと思います。

 通ってるヴォイトレ先生、生徒さんに求めるレベルがかなり高い方だと思いますけど、でもそれだけにこっちも「趣味感覚」以上に気合を入れてやらざるを得ない部分もあり、行くたびに「道場」のように竹刀でぶったたかれて闘魂注入されてる感があります。こてんぱんに言われて凹むこともありますが、同時にいつも毒舌の裏に、音楽やお弟子さんを育成する情熱が感じられる先生です。


  

 

 今週はトマティスのCAVワークショップにも行くので楽しみです(o‘∀‘o)*:◦♪



耳と声日記 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/09/19 21:27

階名と音名と「さくら」 耳と声日記②


  7/24記

  なんらか変な気候であまり体調よろしくないですが、本日もヴォイトレで横浜へ行ってきました。
  季節外れの涼しい~風と久しぶりのMフレアにやられてる感じがするここ二三日です。

  7/26追記 (なんだかいろいろと不穏な事象が続いていますが、ここまでくるとどうも太陽フレアだけで説明するのはちょっと無理がある気がしますね。体調崩してる人も多そうですし。去年はもっと太陽活動活発だったわけですが、今年のこの荒れた感じはなかった気がします。なにかわからないですがX要因があるのではないだろうかと。もうひとまず黒点は消えたし、このへんでおさまれば太陽が原因だったのかもしれないけど。不穏な事象についてはこの辺にして、以下はのんきなボイトレ日記)



  前回は、『音階と階名が違うのはわかりますか?』と先生に質問され。。

  「えーと、えーと」と考えた末 「わかりません。」と言うと

  「残念!」とギター侍(なつかしいです)のように切り捨てられました。

  どうやら階名というのは固有名詞であり、C(ド) D(レ) E(ミ) F (ファ)G(ソ) みたいなものです。

  そして普通の楽器キーボードにはだいたいそれらが5組集まった、5オクターブくらいはあります。
  
  なのでC D Eだけだとわからないのでそどの前に low mid hi hihiなどの記号をつけてどのオクターブかを表しています。

  (男性ヴォーカルでふつう使うのはlowの後半~ hiの前半)くらいの3オクターブくらいだと思います。

  ちなみにドレミの歌などで、普通のキー設定で歌う時の ドーナツの「ド」はmid1C

アルファベット表記の場合、Aは「ラ」音から始まるので、そこがオクターブの変わり目ともいえます。 

  これが音名。LowC とか、HiC(出ねえよ)とか mid2 F♯(ちゃんと出ないかも)とかですね(↓画像検索より拝借↓)

  scale.gif

特殊なトレーニングをしなくても、mid1~ mid2前半は楽に出せる人が多いのではないでしょうか。(←男性の場合。女性は、mid1後半~hi前半くらい?)

 僕は多分、前チェックしてもらった時は、mid2G~hiAくらいまで出たんじゃないかなーとは思うんですが、これ一瞬出ただけなので、全然歌には使えない声です。

  Bzとかのサビになるとだいたい、最高音部がhiA hiB hiC超えもありますが、なので、Bzなんてカラオケでは3~4♭しないとまったく声でません。

  もともと地声は低音だと思いますが・・・

高低差が大きい、ラルクの曲などは♭させると低音部がうめき声みたいになって困ることもあります


  で、階名なんですが、階名というのはドレミファソラシドのことなのですが。

  ここで僕は驚いたのですが、このドレミファソラシドってのは 通常のドであるCから始まると限ってるわけじゃないんですね。。。

  どうも階名というのはドの音をC以外に移動させても成り立つ音の連なりということのようで(移動ドというらしい)。。。

  たとえばド音を通常のレ♯(mid1 D♯)にとるならばそのドレミファソラシド(音階)は 音名でいうと  

  mid1D♯(レ♯) mid1F(ファ) mid 1G(ソ) mid1G♯ (ソ♯) mid2A♯(ラ♯) mid2C(ド) mid2C(ド♯) 

という並びになります。まあつまり、それぞれ音と音の間のインターバルが通常のドレミと同じならば、すべてドレミとみなすという考え方で、だから階名としてのドレミは、どの音で始めることもできるわけですね。

 やーこれ、音楽を少しされた方には常識かもですけど、結構目からうろこでした。

 だってすごくないですか?どの音からでもドレミを始められるって。

 なんか知ってる人には、「あたりめーだろ」と思われ、音楽に興味ない人には「どうでもいい」という感じの報われない記事を書いてる気もしますが。まあ、復習的に書いてますので、自分用に、はい。適当に読み飛ばしてくださいませ。

  整理すると音名(固有名詞、絶対的)
  
  階名 (相対的)という感じでしょうか。

  で、ですね~その音名と階名の違いを知ったうえで、やった練習というのが 少しづつ音程を上げながらの階名のインターバル練習でした。

 具体的には ド~レ~ド~ミ~ド~ファ~ド~ソ ド~ファ ド~ミ ド~レ ド とソまで音階をあがってゆき、また降りてくるというエクササイズです。

 これはただ単に音程をとるというよりも 各インターバルの表情をしっかりだせることが重要らしいです。

 ド~レ とド~ミ の違いですが これを発声体感やら、呼気圧やらでしっかり認識できるということが目標ということで。

 ヴォイトレ先生はこんな風にも声を出していました。

 「長二度~♪ 長三度~♪ 完全四度~♪ 完全五度~♪」 

 これ何かというと ドとレ ドとミ ドとファ ドとソ それぞれのインターバルの距離を言うんですね。

 具体的にいうと半音が二個入ると 長二度(ドとレ) 半音が4個入ると長三度(ドとミ) 半音が五個入ると完全四度(ドとファ)・・・となるそうです。それぞれのインターバル間の音の個性を表す名詞でしょうか。

 この各インターバル間の固有の表情をうまく描けるかどうかということが、ヴォイトレ先生曰く歌のうまい下手のひとつのポイントだそうです。
 
 これをチャクラでいうとこんな感じです

 長二度(ムラダーラ→スワディスタナ) 長三度(ムラダーラ→マニプラ) 完全四度(ムラダーラ→アナハタ)

 なんで急におチャクラが出てくるのか。。。だってあれですよ~

 音階もチャクラも7つじゃないですか~。しかも黒鍵盤(半音)入れると12個、すごいですよね~なんか。
 12音であり、12使徒、12か月、12支ですよ。
 まさしくこの世界は7と12に支配されてきた。

 ド~シの間には通常黒鍵盤で半音がはさまれてますが、黒鍵盤がないのは、ミとファ シと次のドの間のみなんですよね。
 これは何を意味するのか

 ミとファっていうのは、つまりマニプラ(自我中枢)とアナハタ(ハート中枢)の間ですね。
 シとドてのはサハスララと、次の宇宙、あるいは次のルートチャクラとの間です。
 どうも連続性が途絶える、飛躍ポイントという気がしないでもないですが。

 まあ、この辺でオタクな話はやめておきまーす。
 
 すべての世界にこのようなフラクタル性があるのは当然と言えばたぶん当然なのでしょうが。


 本日は先生に「M君はまだまだ音程がすさまじいからね(-∀-)」と言われてしまいまして、す・すさまじい・・・はは。

・・・・えっ!つまり剛田たけし並みだと!!(誰も言ってない)

 キーボード買ったのでこれで遊びながらちょっとづつ音感を鍛えていきたいと思います。
 もしかするとまったく才能ないのかもしれないんですけど、僕。音楽の(笑)
 でも、そういう分野だとある種謙虚になれるというか、経験値ほぼゼロなので失うものがないのがいいです。
 それに底が深くて、面白い世界です。
 剛田たけしクラスでも、面白いと感じるうちは続けていきたいな~。
 土管の上から殺人音波を浴びせられるのびた君やスネ夫には迷惑な話しですが。

 まあなので人前で歌うのは聴いた人が嘔吐、めまい、短期記憶の消失などの症状が出ないことを確認してからにしたいと思います。 


 やーでも音をとる、というよりも各インターバル間の表情を知るという考え方は新鮮でした。今後意識して練習したいと思います。

 あと50音調音をしてる時大変興味深いお話も聴きまして、なるほどーと思いました。

 課題は今回は、や行 わ行 ら行でした。

 や行とわ行は接近音というらしく。これは「や」なら「い」と「あ」を連続的に発声して出る音だからだそうです。「わ」なら「う」と「あ」ですね。どうしても「や」というのが一文字なので単音で「や」というものがあるのだと脳は認識しているので混乱します。実際は、調音の発声的には高速で結び付いた「い」と「あ」らしい。

 で、「を」は「う」と「お」ですが、これにからんでの話しです。 


 「(うぉ)の音は発音されなくなってきているのでこの数百年で消えてしまうのではと言われていますけど、そういうのも歌では正しく残すというのが大事なので・・・

 昔は四つ仮名っていう文字とかね、古い文字の芸人さんのよゐこの「ゐ」とかね、ああいう文字はそれぞれの音がしたんですよ。

 そういう発音がなくなったでしょ?


 灰「あぁ・・・区別があったんですか」

 「もちろん。

 でも昔は音声を残す機械がないので、どういう風に音を鳴らしていたかは定かではないですけどね、違う音の鳴らし方をしていたのね。私たちがおとをを鳴らしかえられるようにね。同じように「ぢ」と「じ」は違う音がしていたんですよ。
 そういう風に「を」の音も表記だけ残って数百年後の子たちは「これ昔は違う発音だったよ」ていうことになるのかもしれないですね。

 でも歌の中では残しますから、逆に「お」の音を「うぉ」と発音する場合もあるんですけど、私それ嫌いだから、なぜなら接近音は母音二つでさっきの鼻音の音(ま行 な行)よりもマーカーが濃いいんですね。

 二重で音を乗せるので、もっとも響きとしては強いんですよ。だから弱い呼吸の人でも比較的響く音なんですね。

 だからみんなで声を合わせようとする音、「ヤー」とか「イエ~」とか「うぉー」とかっていうのはみんな接近音で鳴らすんです。

 そうするとみんな体に声が響いて、強い声が出るから。無意識的にどんな音が鼓舞されるのかとか、っていうのを知っているんですよ。そういう風に理にかなっているんですよ<。」


  「ら行は口の中で舌を前にはじいて発声して、そのためひるがえるようなイメージがあるので、さくらの「ら」はこの音を使うんですね。

 日本人は見たもの感じたものを言葉にしていますから。

 ひとつひとつの音に重さがあったり、湿り気があったり、軽さがあったりするのね。

 だから「さくら」という音には、「さ」には風の音があり、「く」には軽さがあるんです、カ行だからね。カ行は乾いている音なので。

 で、「ら」はひるがえる、動きのある音なので、、だから日本人は桜を「さくら」と呼び続けたから、散る時が美しいと感じるんですよ。
 Cherry blossomと呼んでいたら、私たちは満開の時にしか美しいと思わなかった・・・・のかもしれないです。でも「さくら」と呼び続けたから日本人だけが、桜は散る時が美しいと思っているのね。

 音が与えた影響だよ
。」

 この話を聴いて、なんか感動しました。
 確かに「さくら」という響きには、風があるし、ひるがえる花びらがあるなと。無意識的にはわかってたことだと思いますが。あらためて気づいたというか。「か」行は舌先をあまり口蓋につけないので乾いた音、「た」行は舌先をよりつけるので湿り気があるそうです。そう考えると、「からから」にのどが渇く、とかはちみつが「たらたら」垂れるとかいう擬音語も必然性があるのでしょうか。

 言霊という言葉が日本にはありますが、言霊の最小構成要素がこういうそれぞれの単音の個性で、つまりはそれぞれの発声の方法なのかもしれません。




耳と声日記 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2016/07/29 23:14

調音とハミング (耳と声日記)

  昨日はまた、神奈川にヴォイトレで行ってきました。

  現在日本語50音の調音をやってます(=゚ω゚)ノ

  これは50音をメトロノームのリズムに合わせて腹式発声でやるもので

  基本の「き」なんですが、結構難しく若干思い通りにできず凹んでます。

  いやー違うな。思い通りにできないというか、やれてるつもりで先生の前でやると「まったくできてない(-∀-)」とダメ出しがあり、どこができていないのかよくわからず、歌を歌う以前に日本語の発声で挫折しそうになっとります(T_T)

 「あいうえお」はどうにかとりあえずOK出ましたが、か行以降、子音が入ったことでよくわからなくなってしまいました。  

 カ行の「か」は子音k+A(あ)の音で、Kの音は実際は聞こえなくて、「流れてきた息を舌の奥でとどめてる状態」だそうです。
 
 メトロノームに合わせて

 一拍目 K(息を流す) 二拍目 か!(発声) 一拍目K(息を流す) 二拍目 け!(発声) 一拍目K(息を流す) 二拍目 き!(発声)・・・・・
 
 と続けていきます。

 どうもこの「息を流す」というのがよくわからず・・・・

 先生から見ると 僕の発声は 一拍目ぼーっとしていて 二拍目でいきなり か!と叫んでるように聞こえるようです。

 先生と話して詰めてみると、どうも僕は誤解していたみたいで、一拍目のKではなんとなくKぽい口の形をすればいいのかと思っていたのですが、そうじゃなくて「息を舌の奥で押しとどめて圧がかかってる状態」を準備することなんだとようやくわかってきました。

 そして二拍目、その息を放った時に破裂音としての「か」の音が鳴るということのようで・・・

 これってたぶん実際は無意識に行われてることでそんなに難しいことではないのかもしれないですが、要素要素に分解してそれをやれといわれると途端にわからなくなるんですよね。むかでさんに足の動かし方を尋ねるみたいなもんで。

 でもそれだけ、声の出る仕組みにたいして何も知らなかったんだな~とは思いました。

 ちなみにさ行のさはS「スー」という摩擦音+あ 

 ま行の「ま」はm 「んー」という鼻音+あ になります。これは口先を軽く合わせた唇が震えるような「んー」です。

 同じ「んー」でも な行の「んー」(n)は舌先が上の歯の付け根について軽く口が開いた「んー」です。 

 子音の力を思い知りたい場合、唇と唇をつけずに「ま」という。あるいは、舌先を上あごにつけないで「な」と言おうとしてみるとわかります。

 先生曰く、ま行とな行は子音が有声音である鼻音になるので、50音の中でも響きが大きい。そのため、一段高いサビ部分などで効果的に使われるらしいです。

 そういえばハミングの練習ってよくヴォーカル教本に出てきますが、こういう響きの体感をする意味もあるんでしょうか。 

 なんでも海外のアカペラ指導ではMAM(まーむ)という単語を何度も何度も練習させられることがあるとか。

 ( ^o^)<ンンンンンンンンンンンンンンンww

 そうそうハミングと言えば、先週日曜日はトマティスのミニワークに参加しました。

 ここでハミングというのが出てきまして。

 『骨導ハミング』って言いますが

 トマティスの発声法であるCAVの基本的メソッドと言えるものだと思うんですが・・

 講師の方に実践してもらって驚きました。

 「ン----------」という音が最初は前面に出てたのが、次第に後方に引っ込んで行って最終的には場を包み込むようなどこから響いてるのかわからないような音になってしまったんです。

 これは背骨を震わせる、あるいは「背骨で自分の声を聴く」ことから生まれる響きだそうです。 

 トマティス博士の定義によると「いい声」とは聴き手の身体に快適なレゾナンス(共鳴)を起こす響きのある声、だそうです。

 自分の体や背骨を振動させる音が、空気中に波動として3次元的に広がり、それが聞き手の鼓膜のみならず体や骨を調和的な振動で共鳴させる。

 そんな音を発するためのエクササイズが骨導ハミングなわけですが、そのコツはとにかく「自分に優しく!」ということでした。ほんのかすかな音声でもいいので、声帯をふるわせたその音を背骨で聞くような感じで共鳴させる。優しく、背骨をなでているような感覚でおこなうのが大事だと。 

 ヴォイトレなんかをするとやはり声の高さや大きさを強化することに意識が持っていかれがちです。でもこれはヴォイトレ先生も言ってましたけど、低い声でも、小さな声量でも豊かに響き、遠くに伝わるのが一番凄いことで、腹式発声の肝だと。

 やはりひとつの音の中に、低周波から高周波まで様々な周波数が含まれてる声がいいんですね。

 この骨導ハミングは自分の内部のかすかな振動を感じるものですが、このかすかな振動を増幅させて歌や会話にも使用するというのがCAVの発声法のようです。もっと学びたくなりました。

 長年トマティスに携わられている日野原先生という方の講演動画。よいお声です↓
  トマティス博士の履歴や、耳と発声の仕組みなど



こちらの↓動画↓3:00~あたりに骨導ハミングの実演があります。

ちょっと動画は二次元的なので立体的な音感はわかりつらいと思いますが・・・。参考までに。

4:10~くらいからの発声実演は素晴らしいですね!からだがすごく精妙なクラシカルな楽器になってるというか 

その後のスピーチでも骨導音と、気導音の入れ替えをされてます。すごい~~!!こんなことできるんですね、なんか感動した。

骨導音を増やすと「いいのかしらこんな会場に来てしまって・・・という怪しい感じになります。でも教会であればこの音を聞いた方が皆様は心地よく思われるかもしれません。」

  

 耳には脳にエネルギーを供給するという役割があるようです。

 空気中からの気導音、体内からの骨導音を内耳の蝸牛が受け取り、エネルギーとして脳に送ります。
 蝸牛の音シグナルを感知する神経細胞は、高周波(3000ヘルツ以上)をとらえる部分の方が多いようで、それがもしかしたらトマティス博士が「聞こえてくる音の高周波を意識的にとらえなさい」と言ったという理由なのでしょうか。 

 骨導ハミングは自家発電的に脳にエネルギーを供給するという効果もあるのかもと思いました。

 なんでもトマティス博士は飛行機で長時間のフライトでも常にハミングしていて、いつも元気だったとか。

 今回のミニワークは、最後に「耳と声」という小冊子もいただいて1500円でした。かなりお得感アリですv(o゚∀゚o)v


 ・・・・・・・・・・・・・・・・

 そんな感じで、ミニワークやボイトレで勉強したことをカラオケボックスに行って日々復習したりしてます。

 前からカラオケでは歌うときは、なるべくマイクは使わないようにしていました。

 ボックスは音環境もまちまちですし、エコーもかけたりするとエフェクトのかかった自分の声に幻惑されてわけがわからなくなります。そしてあの、エコーってやつはちょいと麻薬的な効果もありますね。自分酔いを加速させるというか(=∀=) 

 ここんところますますマイク使用度が減って、カラオケに合わせて生声で歌ってることが多いです。

 どうもさまざまなエフェクトが多いと、そちらに目が行って発声体感とかからだの響きを感じにくくなるみたいで。
 
 マジでマイク使用を減らしてから上達した気さえします。

 ヴォーカルの先生も歌の練習にカラオケボックスのマイク使用はNGだと言ってました。

 まあ純粋に楽しみでカラオケいくならマイク+エコーガンガンも全然ありだと思いますけど。

 僕も一時間ボックスに行ったらやっぱり15分くらいはマイク使いたくなります。

 でも慣れると、エコーによる自分の声酔い以上に気持ちいいんですよね。自分の生声の振動をからだに感じながら歌う方が。

 僕と同じで一人カラオケ好きな方々には是非マイクなしヴォーカルタイムお勧めしたいです。

 自分の声や、からだとよりつながる感じがすると思いますよ(o‘∀‘o)*:◦♪  

 
 あと、発声ヨギとして、ヨガや姿勢を正すことも気持ちよく続けていま~す。


 

 


 ↓こちら在野の太極拳仙人である母親お勧めの本↓




耳と声日記 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/06/26 17:10
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