2011. 09. 30  
haitakadori

RT @subaru2012: スペイン語のみ。スペイン領カナリア諸島自治区南西端に位置するエル・イエロ島(北緯27.7°西経18°、アフリカ大陸北西部沖に位置する大西洋の島)ここで9月に入ってからM.2の地震が増加。全住民避難。 http://t.co/Uiex725N
09-29 16:00

2011. 09. 28  
haitakadori

RT @moomin_valley: 誰かを崇拝しすぎると、ほんとうの自由は、得られないんだよ - スナフキン
09-27 19:00

2011. 09. 25  
haitakadori

RT @LSDove: 嫌なことがあれば逃げればいいんです。我慢しなくてもいいし、戦う必要もない。逃げることを恥じなくてもいい。環境を変えてもまた嫌なことがあるだろうけど、でもいいのです。何度でも逃げればいい。自分自身からは逃げられないと気がつくまで。
09-24 13:23

RT @moomin_valley: ここにはわからないことがいっぱいあるけれど、ほんとうは、なんでもじぶんのなれているとおりにあるんだと思うほうが、おかしいのじゃないかしら - ママ
09-24 13:13

2011. 09. 23  
 
                       BIRTH 

 エピローグにはまだ早いよ
 果てしない虚空の片隅に
 深いコバルトのAtomic-Eggが浮かぶ
 
 秋の落ち葉に降る雨みたいに
 誰かが囁いている・・・

 結局すべてはなんだったんだろうね?

 待ち合わせたあの場所にあいつは来たかい?

 静寂すら答えない
 ひそやかな声たちは
 自らが遠い過去からの木霊に過ぎないことを思い出し
 虚空に溶け去ってしまう

 長い 長い 永劫の沈黙
 
 そして 今
 原子卵に赤々とした亀裂が走り 

 生まれ出るのは
 真夏の夜の夢の続き?

 果たされなかったいくつもの約束を
 贖う女神たちだろうか?

 いや、それは時間を貫く
 鳶色の眼球と
 まばゆいゴールドの表皮を備えた
 ティラノザウルス・レックス

 銀河のはずれの遠い惑星の記憶を
 DNAに刻み

 あらゆる巨大な栄光や戦争と同じく
 あらゆるちっぽけなものの悦びと痛みの歌を
 そのとがった耳の奥に秘めて

 今永劫に向かって
 低いうなり声を上げ始める

1997
 

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2011. 09. 23  
          ~彼方~



 灼熱の大地
 猛毒の大気
 命なき不毛の惑星で 
 金色の光たちは笑う

 土星の沈黙が
 僕の背後を脅かす

 『恐怖は美のはじまり』

 さあ、シバの踊りを前にして
 共にこの杯を干そう
 舞いの刃が僕の首をはねても
 決して喜悦を忘れるな

 そう、これも余興のひとつ
 その証拠に音楽は終わらない

 太陽からの歌声を
 カーステレオで聴きながら
 世界の果てへ旅をしよう
 世界の果ては 時の果て

 過ぎ去った文明の遺跡に座り
 カルピスウォーターを飲みながら
 Milky wayを泳ごう
 冷たく燃える無数の星々
 みんな水生生物の卵みたいな
 
 冷たく燃えてなんかはない
 あれは純粋な形の
 命なんだ
 

 限りなき存在の明滅を
 繰り返し
 時のまにまに
 漂う

 遠くに祭典のパレードが聴こえる
 白亜の駅で汽車を待つ
 汽車を待ちながら
 僕は両手で顔を覆い
 時の始まりを思い出す

 記憶の
 意識の
 舞踏の

 はじまり

 不毛の惑星
 猛毒の大気と
 硫酸の雨の中
 金色の光たちは笑う

 みんなわかっているのか?

 あれは愛なんだ

 命は宇宙に満ち渡り
 あらゆる場所が
 時の果て



2000年



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2011. 09. 23  
haitakadori

9月22日 19時27分 X1.0クラスフレア発生。9/22 →19:27 X1.0 ← 18:52 M1.2 17:48 C8.9 13:05 C6.7  http://t.co/3wlHysHU
09-22 19:58

2011. 09. 23  
haitakadori

9月22日 19時27分 X1.0クラスフレア発生。9/22 →19:27 X1.0 ← 18:52 M1.2 17:48 C8.9 13:05 C6.7  http://t.co/3wlHysHU
09-22 19:58

RT @Einstein_ja: 現実は幻想に過ぎない。非常にしつこいものではあるが。
09-22 16:34

RT @drfrogger: この国は、シャブ的なものと親和性が高い。例えば、24時間戦えますか、の栄養ドリンク類。風邪でだるいから点滴打ってくださいという患者さん。ニンニク注射。公共事業費は別の意味でシャブ的。産業のない田舎にお金、一度受け取っちゃうとやめられない。その ...
09-22 16:33

RT @moomin_valley: いきるってことは、平和なものじゃないんですよ - スナフキン
09-22 14:21

2011. 09. 22  
 
    Jの消えた日




 Jは仮面の下の『底』を探る
 Jにはその人間のこころの底に巣くう魔物が見えるのだ
 Jが魔物に気づくと
 魔物たちもJに気づき
 舌を出してくる
 Jは人間と話したことはない
 
 誰の中にも天使と悪魔がいると
 世の人は言う
 が、Jにとっては
 底にいるその魔物こそが
 人と呼ばれる生き物の本性であると
 心得ていた

 魔物たちは様々な姿をしていた
 怒りにゆがんだ姿
 情欲にゆがんだ姿
 破壊の心にゆがんだ姿
 無知にゆがんだ姿
 そして恐怖にゆがんだ姿
 
 そしてその魔物たちが
 J自身であることも
 Jは痛い程心得ていた

 Jは青く燃える目をした鬼だった
 その本質はこの世を無に返す
 破壊の心と情欲だった

 Jは世界を灰塵へと帰し
 廃墟の中央の黒い塔で
 果てしなき淫靡な宴を続けつつ
 窓の外に荒れ狂う砂嵐を
 不安なまなざしで見つめていた

 ある日Jは老人と会った
 Jは早速『底』を探ったが
 老人に底はなかった
 彼の中にも魔物はいた
 が、魔物たちがいる場所が底ではなかった
 はるかな深みから光が湧き出ており
 老人の中の魔物たちは
 光により半透明となり
 まったくおぞましさを失っていた
 それは罪のない幻影のようだった

 Jは光の中ですべてがほどけていくのを感じた

 Jがもっとも憎み また恐れたもの
 それは魔物としてのJ自身だったのだ
 Jとは 名前なき狂える男が その魔物に付けた
 名前であった

 人を憎み 人を喰い 人を欺き
 決して何ものにも心許すことはない
 形容しがたいこのさびしい生き物だった

 Jの足元から限りない光が湧き上がってきた
 その光がJという存在を溶かし去った時
 彼は知った
 誰の中にも『底』などなかったことを
   
 狂える男が自分が光であったことを知ったとき

 彼の目から魔物を見る力は失われ
 
 Jは人間になった

 たまに遊びに来る青い目の小鬼とJは木漏れ日の中で
 やさしく語り合う
                            


 Dec 2007





2011. 09. 21  
haitakadori

RT @call_me_nots: “多治見の248号…これ、国道なんだぜ… on Twitpic” http://t.co/LuHinmax
09-20 17:53

RT @inowa_ai: 名古屋の被害がすごい。。名古屋画像 高蔵寺http://t.co/Vu3JojpV p.twipple.jp/6U3SL 多治見http://t.co/t15LOF81 http://t.co/BZUIML23 http://t.co/MXUvXmOk
09-20 17:52

2011. 09. 18  
haitakadori

『日本人自らが撮影した120年前の日本の光景』http://t.co/eYEaYw3t 色の着色に仕方もあるかもしれないがとっても美しく、幻想的な世界。まあ昔は訪日した外人にもそう映っていたらしいしなー。
09-17 15:54

2011. 09. 18  
haitakadori

『日本人自らが撮影した120年前の日本の光景』http://t.co/eYEaYw3t 色の着色に仕方もあるかもしれないがとっても美しく、幻想的な世界。まあ昔は訪日した外人にもそう映っていたらしいしなー。
09-17 15:54

2011. 09. 17  
haitakadori

RT @transitmag: 世界中の友人たちと楽しいことをする目的だけで始まったのがヒッピー・ムーブメントだったと昨日のロバート・ハリスさんとの対談や西海岸特集やってて思った。楽しいことをするって革命だよ、やっぱり。馬鹿っぽく聞こえるかもだけど、スティーブ・ジョブズだ ...
09-16 22:19

RT @moomin_valley: わたしね、ムーミンのこと、一日に何度も何度も、大ダコから助けてあげたい! - スノークのおじょうさん
09-16 16:05

2011. 09. 15  
 あなたをわたしの胸の中へ
 戻してしまってもいいですか?
 ハートの渦の中へ
 あなたをすべて吸い込んで
 ひとつになってもいいですか?

 あなた
 私の外の暗がりの
 そんなところに突っ立って 
 冷たい目をしていないで
 ああ・・でもあなたをその場所に
 椅子もなく立たせているのは
 僕でした

 いつか私を傷つけたあなた
 私が愛すことの出来なかった
 あなた

 ハートの渦の中で
 あなたを抱いて
 ひとつになってもいいですか?

 そうすればすべてはひとつに帰り
 私の外側には誰もいなくなる

 私の中にすべてが溶け合った宇宙が生まれます

 私の中へ帰ってきてください
 父も母も 兄弟たちも
 恋人も 友も
 私と関わる全ての人よ

 生き物よ 海よ 山よ 大地よ
 裸の私を命の息吹で洗ってください
 
 そして
 どうか どうか
 私の中へ帰ってきてください
 私に熱い抱擁と口付けをください

 私のこの生が終わるまでの
 その間に
                        2011・9・6

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2011. 09. 15  
 石畳の上で
 小さな女の子がシャボン玉を吹いている
 虹色の透明な世界がいくつもいくつも
 風に乗って舞い上がる
 それらは束の間宙を舞うと
 弾けて消えてしまう
 それでも女の子は飽きることなく
 踊りながら
 大きく息を吐いて
 虹色の世界を空へと放ち続ける

 年老いた男が
 石畳の上のベンチでパイプ煙草を吹かしている
 広場の壁は高くそびえて
 シャボン玉はそこを越える事は出来ない
 壁はどす黒く、油や泥や、
 騒乱の折に流された人々の血で
 汚れている 
 男の老いた心はすべての悲劇を覚えているのだ
 虹色の宇宙がその壁に衝突し
 弾けて消えるのを男は憂愁のこもった目で見つめている

 女の子は、石畳に躓いて、転び
 シャボン液をこぼしてしまう
 彼女の泣く姿をパイプ煙草の男は憂いに満ちたまなざしで見つめ続ける

 雲が流れていく
 教会の鐘が鳴っている
   
 広場の道化師がやってきて
 とてもこっけいな動きでジャグリングを始めた
 女の子は泣くのを止めて
 その姿にみとれ、笑い出す
 道化師はどこから取り出したのか
 新しいシャボン液を女の子に手渡した

 新しい虹色の宇宙がいくつもいくつも
 空に舞い上がり始めた
 道化師の口元を幸福そうな笑みがかすめる

 あの広場の高く暗い壁も
 どんな歴史の闇も
 君がシャボン玉を吹くのをとめることは出来ない
 君が吹き上げるその世界は、どんなにはかなくても
 あれらの薄暗い影たちよりもリアルなんだ
 今ここには、その虹色の世界しかない

 だからそうしてこぼれるような笑いとともに
 踊りながら
 もっと、もっとたくさんの
 シャボン玉を吹いておくれ 

                            2009年


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2011. 09. 15  
 
 「嘔吐」と神秘感覚


 サルトルの小説「嘔吐」で、マロニエの根っこを見た主人公ロカンタンがその裸の実存の不気味さを感じる場面がある。他の筋はほとんど覚えちゃいないが・・・。

 確か中沢新一の「チベットのモーツァルト」でも、チベット僧の指導の下湯呑み(確か湯のみだったような)を見ているとそれが手の中でなんだかわからないものになっていくというエピソードがあった。

 こういったことは日常でもあって、例えば漢字の書き取りとかで同じ漢字を「猿 猿 猿 猿 猿」とか書き連ねているとこの漢字の形が意味不明なものに変容していく。

 つまり極度に集中すると、日常的な意味と言うものは分解して霧散してしまうのだ。
 人が孤独を恐れる理由のひとつはそこにあるように思う。
 日常的な意味、というのは自分自身のみで保持しているわけではなく、他者と共同で同じルールに従うことによりそれが確かなものであるといういわば共同幻想を生み出している。

 現代の特徴は孤立することはできても、孤独にはなれないということだ。

 ひとりになっても情報はあふれているし、それらのひとつひとつが世界はこうあるべきというものの見方を僕らに押し付けてくる。しかし、ある程度の孤独の空間に入ると、集合意識の束縛をほんの少し振り切ったように、そして意味づけを保持してくれる他者の力が奪われたことにより世界は未知の姿を垣間見せることがある。

 ドラッグでもそれは起こる。
 見慣れた世界が見知らぬものに、時空間と自己が意味不明なものに変化していく感覚はかなり気持ちが悪い。
 そこに「未知への恐怖」が生まれる。「今」の気持ち悪さというやつか。
 しかしひとたびそれに触れれば、すべての意味づけは仮のものであるということが感覚的に理解できる。
 恐怖はまだ途中であることを教えてくれる。
 「今」が気持ち悪いというよりも、「今」が姿を見せるプロセスにおいて既知の世界が脱落していくのが気持ち悪いのかもしれない。
 それを手放し、委ねることができればその先には別の世界がある。

 以前、通常の意味づけが部分的に崩壊していた時、とうもろこしの粒が「命」だということに気づいた。それは人が理解できない未知のエネルギーが凝縮したものだった。しかもそれはカップラーメンに入っている、乾燥したしわしわしたちっこい粒だった。にも関わらずそれは「命」だったのだ。その時の意識の開け方では、そこに恐怖はなかった。神秘があった。


 「私」の分解と死

 これは「私」に関しても言える。
 僕らは普通、自分を個的自己と同一化している。
 こういう名前があって、こういう過去があって、こういうことが好きで、こういう仕事をしているという自己だ。それらの集積が普通僕らが「私」と呼ぶものだ。
 だがこれを仮に「個的アイデンティティー」と呼ぶならば、「普遍的アイデンティティー」とでも呼ぶべき私がいる。例えば「人間」としての私だ。

 この30億年余りの進化ののちに誕生した、60億の二足歩行の生物の一人としての「私」である。
 その「私」が見る、ということと個的アイデンティテイーを持つ「私」が見るのでは同じ見るでも意味が違う。
 しかし明らかにその「私」は存在し、個的「私」の背後に潜在している。

 クリシュナムルティが「私」ではなく「全人類の脳」が今を見ていると言い、地球を見た宇宙飛行士が地球上の全生命を代表して「私」が地球を見ていると感じたその「普遍的私」だ。

 以下は宇宙飛行士の1969年の3月3日アポロ9号の乗組員として初めて宇宙に出た、ラッセル・シュワイカートの体験だ。カメラが故障したため、5分間その場で待つようにと言われたシュワイカートは宇宙空間の中でただ一人になった。

 「突然することがなくなった私は、ゆっくりとまわりを見渡しました。私の真下には真っ青な美しい地球が拡がっています。ちょうどアメリカの西海岸の上を飛んでいたのですが、その風景は信じられないほど美しいものでした。そして、完全な静寂。視界をさえぎるものは一切なく、無重力のため、宇宙服の感触すらなく、自分はまるで素っ裸でたったひとり宇宙に浮いているような感じでした。その時、突然、私の中にこんな想いが湧き上がってきたのです。

 『どうしてわたしはここにいるのだろう・・・・・

  ・・・どうしてこんなことが起こっているんだ・・・

 私は一体誰だ。。。。。。


 そうだ 

 ここにいるのは私ではなく、我々なんだ。


 これはまるで奇蹟じゃないか。

 私は、いや、我々は、今まさに地球に育まれた命が、地球の子宮から生まれ出ようとする

 その一瞬に立ち会っているんだ



地球K~1


 こんな確信が一瞬にして生まれたのです。考えたのではなく、一瞬に流れ込んできたのです。
 私と言う存在が、眼下に広がる地球のすべての生命と深くつながっている、というだけでなく、地球そのものとも深くつながってるんだ、ということが頭ではなく心で理解できたのです。こんなに深い連帯感は、今まで一度も味わったことはありませんでした。このときから私の世界観は大きく変わりました。もちろん、この体験の前と後でも同じ人間ではあるのですが、世界に対するものの見方が大きく変わりました。人間にとって、世界観の大きな変化と言うのは、えてして、何もすることがなくなったそんな時に生まれるものです。だから私はよく冗談に言うんですが、デイブ宇宙飛行士が私に『五分間だけなにもせず、ジッとしていろ』と、言った時、私は宇宙で最初の失業者になった。でも、心をきれいにするためには、失業するのも悪くないな、なんていつも言ってるんですよ」




 世界観の変化は何もすることがなくなったときに生まれる、という言葉がある。
 個的自己は自分を役割(多くは人間関係や仕事上の)と同一化している。
 特にアポロのミッションなどという大きな責任が伴う仕事をしてるとき、役割としての自己を忘れるというのは大変だと思うのだが、やはり地球が一望できるというロケーションにいるという事実がそれを引き起こしたのだろう。

 通常時には現代文明の集合意識は、僕たちが「個的アイデンティティー」であることを前提としており、また全体としてはその見方を強化する情報を多く発信していると言っていいだろう。自分を証明する無数のIDが存在する。これはAさんとBさんが全く違うということを前提としている。履歴書には、こまかくどんな学校をでたのか、どんな仕事をしてきたのかを詳しく書き込む。便宜上のこととは言え、このようなことがさも重要であるように認められているのならそれらと自分を同一化してしまうのは当然だ。

 僕らは、人間であり、生命であり、宇宙自体のシステムの部分であり、神の心なのだがその「私」はなかなか注意を払われない。

 人間という鋳型から僕らは生まれる。
 そしてその鋳型は「女」の形をしている。
 すべての男児は女性体から発生するからだ。
 男は母から生まれるのみならず、自分自身の肉体が女性からメタモルフォーゼするのである。
 だからすべての人間のテンプレートは、実は女神である。
 男性性が暴走したといわれるこの西洋型文明をバランスさせるために女性性の復権が唱えられる理由はそこにもありそうだ。それはつまりそのテンプレ的「女」のうちで人類はひとつであるからかもしれない。

 ではこういった普遍的自己への目覚めはどのように起こるのか?
 それはひとつはやはり個的自己の希薄化、部分的死だろう。
 自分が全体から分離した個的自己でしかないという思い込みがある限り、やはり普遍者は目覚めはしないと思うからだ。

 ブエブロインディアンの長老の言葉をまとめた「今日は死ぬのにもってこいの日」に次のような言葉がある。



 若いとき、わたしは何も知らなかった
 背はすごく高かったが、中身は育っていなかった
 そこである日わたしは山へ行った
 すこしだけ死んでみようと思ったのだ
 これは部族の者が、浄めのためにやるやり方だった
 わたしの口は開き
 わたしの叫びは風の上に落ちて、すぐに吹き払われてしまった
 目は何ものも見なかった
 すると、太陽はわたしの無知に目隠しをした
 わたしの耳は沈黙を聞くばかり
 すると、川はわたしを歌の中に溺れさせた
 わたしの手は空気を押しとどめた
 すると、火はわたしを燃やしつくした
 とうとうわたしは無になってしまった
 ある日目を覚ました
 真実を言いなさい、と風が言った
 そこでわたしは言った、怖くてたまりませんと
 そのわけが知りたければこれを見なさい、と太陽が言った
 そしてわたしは、村が変貌してゆく様を見た
 音楽を聞きなさい、と川が言った
 そしてわたしは、わたしの部族の者が笑っているのを聞いた
 暖かみを感じなさい、と火が言った
 そこでわたしは子供たちを抱えた
 自分が真に誰だかを知りなさい、と精霊が言った
 そこでわたしは、わたしは人間です、と言った



 僕はこの言葉に心惹かれていたが、最後になぜ彼が「人間です」というのか今ひとつぴんとこなかった。
 しかし最近もしかしたら彼の意識が個的自己から普遍者である「人間」へとシフトしたからかもしれないと思い至った。川の歌の中で溺れさせられ、火に焼き尽くされて、彼の個的自己は少し死んだ。そしてそれは「浄め」だったのだ。個的自己が死ぬことが「きよめ」と言われることが興味深い。彼の個的自己が死ぬことにより、世界に怯えつつも団欒に心をなごませ、子供を抱くという普遍的人間のエッセンスに触れたのではないかと思える。

 ここにも古い意味づけの崩落が、新たな、そしてより全体的な意味の変容を起こすという構造が見える。


 価値ベクトルの拡散が起こる


 先日、宇宙の99パーセントを無視して築かれた価値世界が西洋型文明であるという記事を書いた。
 本の中でネイティブアメリカンの人たちは、西洋人をデラシネ(根無し草)とみなす。
 彼らはルーツを失っている、ほっときゃ自滅するさ、というのだ。
 ルーツとは大地であり、水であり、太陽や月、神だ。
 自らを生かすものとの接触を絶つ文明には崩壊しかありえないと彼らの古き知恵は考えているのだ。
 そしてこの言葉は西洋人だけではなく、残念ながら現代の僕ら日本人にも当てはまると言わざるを得ない。

 もしも西洋型文明が暴走した男性性によるものであるとみなすなら、そびえる摩天楼は黒きリンガム(男根)である。その中で商取引がおこなわれ、金の流れが世界を動かす。99パーセントの価値世界がこの黒きリンガムによってレイプされているという状態が、今だ。

 現代の特徴をもうひとつあげるとすれば、それは価値の、意味の、中央集権構造だと言える。
 ひとつのカリスマや、ブランドや、巨大な娯楽ゲームに無数の人間の意識が集中する。
 そこに黒いリンガムがいくつもいくつも生まれるわけだ。 

 だがこの黒いシバリンガが急速に崩落していっているのも、やはり今ではないかと思う。

 すると何が起こるかというと、それらを支えていたエネルギーが解放され、僕らの価値意識はより普遍的なものへと帰っていくと思う。一点に集中していたエネルギーが、足元の大地へ、頭上の空と太陽と星星へ、大気に満ち渡る命へ、自分自身へと帰っていく。もしそうなれば新たな時代が始まるに違いない。

 だがすべてが崩落する時にはその「恐怖」を利用して新たなリンガムを、価値のヒエラルキーが構築される可能性もまたある。それがよく陰謀論者が語るNWO(ニューワールドオーダー)であり、これはまんざら絵空事でもないかもしれない。

 僕らにはいくつか選択肢があるだろう。


 ●沈みゆく船と共に沈むのか(価値の中央集権を基礎とした古きシステム)

 ●新たなガレー船の奴隷となるのか(新しいとみせかけて、今なお中央集権的な管理型世界)

 ●それぞれの手漕ぎボートで、助け合うのか(それぞれの個、それぞれの地域、土地、水、自然に価値ベクトルが回帰した状態)
 
 これらすべてが混合した形で、ことが起こっていくのだろう。




2011. 09. 13  
haitakadori

マドモアゼル愛のぶらりブログ「仕事を間違えた人」http://t.co/Pj029I3 愛ちゃんが、太陽風で体調が・・・っていってるけど、この数日確かに重くて、テンパって、物忘れがあり変だ~~天体の力って一番スゴ━━━(*゚∀゚*)━━━イ
09-12 21:02

2011. 09. 13  
haitakadori

マドモアゼル愛のぶらりブログ「仕事を間違えた人」http://t.co/Pj029I3 愛ちゃんが、太陽風で体調が・・・っていってるけど、この数日確かに重くて、テンパって、物忘れがあり変だ~~天体の力って一番スゴ━━━(*゚∀゚*)━━━イ
09-12 21:02

RT @LSDove: もし大麻が昔から合法で偏見もなかったら単なるリラックス効果のある薬草にすぎなかったかもしれない。世界を見回せば専門雑誌があり、ラジオ番組があり、コメディ映画が作られ、政治運動があり、品評会や祭りがあって、スモーカーの出会いサイトまである。それは「カ ...
09-12 20:56

RT @Bu_uuu: 月がきれいな夜だね~ 
09-12 20:56

RT @Bu_uuu: わおーーーーん
09-12 20:56

RT @LSDove: 大麻好きな人に出会えるとうれしい。急に心を許してしまう。大麻好きな人に悪い人はいないというのはさすがに言い過ぎだと思うけど。労働者が吸い、聖職者が吸い、法律家が吸い、大統領が吸う。人種も身分も無関係に。
09-12 20:56

2011. 09. 12  
haitakadori

RT @siomanekimuu: @tokaiamaアマさんすごいww @chorusmasterk: おお。。“@bo_zu_: 三十路にして初めて知った。バカボンってサンスクリット語で仏陀、天才を意味するんだって。タリラリラーンは豊穣の女神、緑ターラの真言なんだって ...
09-11 14:48

2011. 09. 09  
haitakadori

昨日に引き続き、本日もXクラスフレア発生。<9/ 8 午前07:31 X1.8> 07:13 C1.7 04:48 C3.1  <9/ 7 午前07:00 X2.1>  http://t.co/by5vbNM
09-08 19:07

2011. 09. 09  
haitakadori

昨日に引き続き、本日もXクラスフレア発生。<9/ 8 午前07:31 X1.8> 07:13 C1.7 04:48 C3.1  <9/ 7 午前07:00 X2.1>  http://t.co/by5vbNM
09-08 19:07

2011. 09. 06  
 先日広島から東京に遊びに来られた、ブログ読者の方とお会いした時、AKIRA(杉山明)さんの曲を紹介してもらった。

 AKIRAさんのことはもっぱら物書きとしてしか知らなく、「神の肉」や「アヤワスカ!」は気になっていていつか読みたいと思っていたがチャンスはなかった。ということで、実質的には名前だけしか知らなかったのだが、なんとなく破天荒な生き方をしている人のようなイメージだけを持っていた。

 歌を歌っているというのも意外だったが、ホームページを見ると書籍と音楽だけではなくとても力強い絵や、創作物がたくさんありルネサンス的才人かつ驚異的な旅人であることを知った。1959年生まれ、1982年に渡米しアンディ・ウオーホルから奨学金を受けていたという。各国で作品を制作し、70カ国以上を放浪という。
 3・11震災の時も南米の地の果てにいらしゃったようだ。

 AKIRA MANIA 


 AKIRAさんの新曲に『敗北の歌』というものがあるが
 AKIRAさんにとって旅をすることは負けるためであるという。自分が頑なに持ってきた価値観を別の世界によって壊されていくこと、それが旅をする意味であるという。旅の経験の少ない僕もいわんとすることはわかる気がする。不愉快な経験というのは大抵、自分の常識を壊された時に起こるものだ。でもあとになって振り返るとそれはとても貴重な経験だったことがわかる。

    敗北の歌





 日本をまた一番にする、という政治家のポスターを時々見かける。
 一番になんてならなくていい。
 もっと自殺率が減って、リストカッターが減って、皆が適度にのんびり暮らせる世界。一番にならなくても、多少貧しくてもきっとそれは可能だ。
 負けろ、負けろ、負けろ、という歌声のリフレインは勝とうとすることで失ってきたものに気づきなさいといっているように聞こえる。日本はむしろ世界から忘れられた、マニアックな極東の島国になれば、いいのだ。

 次の曲は胸踊る旅の予感と、自分自身として生きることの大切さを歌ったもの。
 なかなか人の目から自由になれない僕には、ガツンと来る内容。


 魂の本


 
 AKIRAさんの声はなんというかソウルフルだ。
 次の曲なんかもメロデイはシンプルだが、ついつい何回も最後まで聴いてしまう。
 ハートに叩きつける声。

 ウレシパモシリ




 音データをCD六枚分ももらったけどまだ一枚ちょっとしか聴けていない。
 きっともっともっといい曲があると思うので、また紹介したい!


 このフライヤーも気に入った。
 
 0611okinawapanf3.jpg







2011. 09. 04  
haitakadori

RT @smilingcloud: 日本人という集団が現実を受け入れるのに長い時間を要するのはなぜなのだろう? 十数年前山岳信仰の行者さんと話をしたとき、日本列島に暮らす人の特性として「集団神がかりの国」という言葉を聞かされた。みんなで見ている夢から目を覚ますには、目を覚 ...
09-03 19:58

2011. 09. 03  
 なんか最近「メンヘラ」という言葉を続けて見るので、ちょいと気になりメンヘラでググって見たらすさまじいものを発見した。
 
 メンヘラはメンタルヘルスから来ていてちょっと心を病んでる人のことを指す俗称らしいが、2chにそのメンヘラが彼女で恐ろしい目に会ってるから逃げたいというスレがあった。


  メンヘラと付き合ってるんだがマジでやばいかもしれない 

まあ、これは半ば興味本位で読んでいたが、その結末を聴いて愕然とした。


  メンヘラと付き合っててやばかったから逃げた・・・・・

 一瞬、嘘だろう?作り物では?とも思ったが、仮にそうだとしてもこのようなシチュエーションは実際あってもなんらおかしくはないことだ。ある意味この困ったメンヘラのきいちゃんが彼を救ったとも言える話しだ。


 なんだか、不謹慎かもしれないがこれをちょっと練って映像にしてほしいと思った。
 結構大きなテーマがなんかここには隠されているような気がする。
 いろんな意味で現在を描いた物語となるに違いない。 

 すごい話だ。
 そしてすごいことが起こってる時代だ。


2011. 09. 02  
haitakadori

RT @moomin_valley: ここにはわからないことがいっぱいあるけれど、ほんとうは、なんでもじぶんのなれているとおりにあるんだと思うほうが、おかしいのじゃないかしら - ママ
09-01 14:53

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はいたか鳥

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  •  Only in silence the word,
     only in dark the light,
     only in dying life :
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     ことばは沈黙に
    光は闇に
    生は死の中にこそあるものなれ
    飛翔せるタカの
    虚空にこそ輝けるごとくに

    ゲド戦記 エアの創造より


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