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夢うつつの夏

 「もう気がついたでしょう」と穏やかに少年がたずねる。
 
 「二、三分のあいだ眼をとじるだけで、いいんだってことが?ふたたび眼をひらくと、すでにもうひとつ別の現実のなかにいる。すべてがどんどん変化していく。」





 一昔前に社会問題になったマルチビジネスの会社で働き始めた。
 ネットワークビジネス、ダイレクトセリングとも呼ばれているようだが、会社は直接製品の販売を行わず、ディストリビューターという会員が会社から製品を仕入れて小売活動を行う。
 ディストリビューターは製品を売ると同時に、ディストリビューターになるように勧誘活動もおこなう。
 自分が形成したグループが大きくなり、グループ全体の売り上げも伸びるとそれに比例して会社からボーナスが支給されるという形になっている。

 一種の宗教のような雰囲気・・・カリスマ崇拝とポジティブ思考だけの・・・がある。
 面白いのは、社員はそういう雰囲気に距離をとってある程度さめた目で見つめているように見えて、熱狂があるのはディストリビューターの世界だけであるということだ。(でもまあこの変な熱気が売り上げに貢献しているのだろうけど)
 ネットを見ていると、つきあってる彼氏がこの商法にのめりこんで洗脳されてしまったとか、この商法に関わったことが原因で家庭がばらばらになったとかいう書き込みがある。

 しかし、会社の経営側にはマインドコントロールをしようとする意図はない。おそらく、マインドコントロール的な熱狂性はネットワークのなかだけに存在しているのだろう。
 アムウ○イ的な幻想、成功の、貴族志向の、製品に対する異様な入れ込みの・・・雰囲気はなんとなく研修用ビデオを見ただけでも伝わってきた。

 最初の研修の夜、夜中に眼が覚めて、なんだかアム○ェイってとっても素晴らしい会社だなーというような「うっとりした感情」に包まれている自分に気づいて怖かった。

 僕がもともと暗示にかかりやすい人間なのか、もしやディストリビューターの人たちの想念の影響でもうけたのだろうか・・・なんてことを思う。

 慈善活動も積極的に行っている会社で、社員の給料の一部を毎月どこかに寄付するというような制度もあるらしい。僕はなんとなく、創価学会と似ているような気がした。

 創価学会と違うのは、ア○ウェイの世界は「システムが神」ということだろうか。確かにカリスマ的なディストリビューターはたくさんいて、本を出版したりもしているのだが、そのカリスマ性というのはディストリビューターの希望あるいは妄想の象徴としてのカリスマ性だ。
 『私にもできたのだから、みなさんも!』という非合理な論理を納得させて、その気にさせるのに充分なカリスマ性ということになるだろうか。
 
 ディストリビューターの人にとって、本当の「神」は自己の可能性(物質的なものだが)への信仰なのだろう。
 そして彼らの欲望を吸収して、世界中に拡大してきたシステムという無機的なものが本当の支配者に思えてならない。
 



「まあ、いいさ」と少年が教卓のうえから語りかける。
「結局同じことなんだよ。ぼくたちも変化している。それだけのことさ。
ぼくはついさっきまで別の人間だった。で、いまは、突然、ここの人間だ」
 






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未分類 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2005/08/11 21:04
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