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Into the rain & blue

  9月の三連休。
 大学の時に5年半ほど過ごした高知県に、10年ぶりくらいに再訪した。
 他のところに詳しく書いたけど、そこにいたときは半引きこもり気味で授業に出るのもきつい時があったから卒業するまで6年かかった。チェリーボーイ卒業のためあまり見込みのない女の子に振り回され続け、もんもんとしたりとりあえず痛いことが多かった。結局僕はチェリーよりも大学を早く卒業し、東京へ来た。


 そんな土地にもいい想いではあって、そのひとつは高知の自然環境だ。
 確か入学したばかりの頃、みなが新しい友人や、サークル活動などに夢中になってる頃、そういったものに一切縁がなかった僕は授業をサボり自転車で一時間半ほどかけて太平洋を見に行った。
 高知市はその中心部、がっかり名所として有名なはりまや橋からでも自転車で一時間ほど走れば海が見れる。
 また海のほかにもかなり大きな河が流れていたりと、東京では見れない雄大な自然の光景に触れることができる。
 初めて道路を走り続け、その道路が終わったところに海が開けた時の感動とドキドキ感は今も覚えている。
 道が終わり、無限が始まるポイントをその時初めて目撃した。

 僕にとって最初の一年か二年、こころを慰めてくれたのは海や、河、山々のその自然だった。
 原付バイクで行くこともあったけど、やっぱり自転車をこいでいろんな風景をスローに眺めながら海にたどり着く方が好きだった。何回行ったかは覚えていない。多分、卒業するまでに数十回はいろんな思いを抱えながら海への道を辿ったと思う。

 今回高知へ行くことを決めたとき、ひとつのプランが思いついた。
 初日は大学の時の知人に会う予定だったけど、二日目は自転車をレンタルして以前走った道を走ってみようと思ったのだ。懐かしい風景を味わうとともに、その時にどんな想いが浮かんでくるのかを観察してみようという感じもあった。

 心配なのは天気だった。台風が来ている。
 土曜の夜、東京駅八重洲口から高速バスに乗り約11時間かけて高知駅に到着した時すでに雨が降り始めていた。
 あ~これじゃあ、せっかく来たのにサイクリングプランは消えたかなと少し憂鬱。
 高知駅は改修され、駅前には坂本竜馬のあらたな銅像がたっていて、観光はとりあえず龍馬で押して行こう的な雰囲気が垣間見えた。しかし僕は正直竜馬はどうでもいい。海だ、海。竜馬は100年以上前に京都の宿屋でどろどろした政治的理由により殺されたが、海は今でもあるではないか。竜馬もいい加減忘れて欲しがってはいないか。

 知人が車で迎えに来てくれたので、それに乗せてもらい竜馬空港(また竜馬wどうやら彼は高知の神のようだ。)までゆき九州から来たもう一人の知人を迎えた。それからひろめ市場へ行った。 

 

 新鮮なかつおのたたきを買って、公園で食べる。
 その後大学へ行った。
 いろいろな苦い記憶がよみがえるかと思ったがそうでもなかった。
 確かにいろいろなことを思い出しはするのだが、なんだかもうそこは僕とはまったく関係のない世界になっていた。
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 <ネットの向こうの空>

 同じように、昔ある程度楽しく付き合った知人たちと自分との価値観や考え方が著しくずれているような感覚がぬぐえなかった。それが苦しかった。夜中にホテルの部屋で突然携帯がブラックアウトしたまま動かなくなった。東京の相方とも連絡取れない。なんだかとても心細い気分になってきた。行く前にDVDを借りてみた、「イントゥ・ザ・ワイルド」と言う映画が思い出された。

<イントゥザワイルド>





それは家族や親しい人との絆を切り離し、アラスカの荒野へと向い、自己を探求する20代の若者の話で、実際にあった話しをもとにしている。こんな気持ちで、壊れた携帯を持って明日自転車で一人さまよえば自分も「イントゥ・ザ・ワイルド」の悲しい結末のようなことになりはしないかという馬鹿げた想いが湧いてきたが、いつもと違うホテルの部屋で天上を見上げているとそんな想いが一概に馬鹿馬鹿しいと切り捨てることも出来ないような気持ちになってくる。

 翌朝6時過ぎにむくっと起き上がる。携帯は未だに死んでいる。
 しかし7階の窓から外を見ると、街並みや雲が昇ってきた朝日に照らされきらめていいるのが見えた。
 晴れてる!
 当初の予定通り、二日目は皆がまだ寝静まっている7時頃にチェックアウトして、ホテルの自転車を借りて出発する。昨日あんな天気だったのに、晴れてるのがとてもうれしかった。きっと台風が来てるからそのうち天気は崩れるだろう。でも今はチャリでぶらぶら出来るくらい晴れてる。それだけで充分だ。

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 高知市街を流れる鏡川の上空を雲が流れていく。

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 いい感じに晴れて、爽やかな朝に。午前7時ごろ。

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 知らず知らず、早朝の静かな空気の中を足は昔住んでいたアパートへ向かう。
 こんな時間帯に見ると、まるでそこはまだ自分の部屋で、ドアを開けて入っていってもなんら不思議はないように思えた。ドアの前にはこんなステッカーが貼ってあった。

 「ようこそ!!」

 本当に歓迎されている気がした。(笑)
 近所をぶらぶらしたあとに、自転車で土佐道路を西へ西へと向かう。
 よく昔行った海へのコースを辿り始めた。地図は見なくてもだいたい覚えていた。


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 緑の匂いが濃い。

 「あーそうだ、この匂いだ」

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 小さな公園や街路樹ではなく、巨大な緑の集合体に囲まれているから感じられる濃い緑の匂い。
 久しぶりに感じた。 
 その匂いに癒されていたことを思い出した。

 さらに走り、かなり巨大な仁淀川にかかる橋を渡る。

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 仁淀川大橋からの仁淀川


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 仁淀川の近く、昔見つけたあまり人がいないスポットがある。
 自転車を止めてそこへ向かう。

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 ただいま~、と思わずまわりの自然に声をかける。

 遠くにトラックが一台止まってるだけ・・・ 

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 なんだか高知の空の青さや、雲の感じは東京と違う。
 実際に色が違うのか、大気のエネルギーが違うのか、気分の問題なのかわからないがBlueが僕を包み込む。
 とそこへトラックからでかい釣竿を持った男性が降りてきた。





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 じゃばじゃばと台風で水かさが増えている河の中へ

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 大空と雲と河と、釣り人、調和した光景
 うーん、絵になる・・・・


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 しばらく河畔の風景と雰囲気に身を浸した後、あらためて海への道へ
 小さなトンネルをくぐり抜けると、太平洋までもうすぐだ。  

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 すぐそこで道が途切れている

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 あの向こうに・・・

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 到着っっ!イエぃ♪

  ただいま♪♪


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私的雑記 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2011/10/01 19:08
コメント
緑がとても綺麗ですね(*^^*)
その土地によって、空気の匂いも違う気がします。
龍馬空港から外に出たとき、12月でしたが空気が甘美で柔らかくてときめきました。
東京よりも光がたくさんに感じたし、桂浜や奈半利の海はみているだけで縮こまった自分がのびのび拡がっていくようでした。
思いきり雨に濡れることができるっていいですよね(*^^*)
色々共感でき、また経験を共有させてもらえたみたいにとても楽しめました(*^^*)
ありがとうございます(^^)
 >mayukiさん

 楽しんでいただいて良かったです!そう空気感とか光の感じとか、自然の質がなにか違う感じがしますよね。高知のことをお話ししたり、読み返していると、ますます行きたくなってきました^^;
わかります~♪

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