アメジスト・タブレット・プロローグのプロローグ

 
 奇妙なことに、
 いわゆるアトランテス文明滅亡以来、
 この約一万二千年間に
 人類は、文明という名に値する、
 文明を産み出したことは、
 一度もなかった。
 機械技術や科学が、
 どれほど発達しようと、
それだけでは、文明とは言えない。

 必然的に人類に平和と幸福を招来するであろう基本的前提が、この文明には、欠けている。
 基本的前提とは、
 生と死、自己と存在、欲望と幸福などの、
 非分析的な解明、非知性的な解答、
 非価値的な価値、
 すなわち、
 決して前提として把握することのできない完全なる基本的前提である。
 それは、真に生きることによってのみ実現されているといったものだ。
 あるいは、
 その実現が、真に生きること、真に死ぬことであるような何かだ。
 それが、見失われている文明は、
 決して文明の名に値しない。

アトランティス文明の頂点においては、
 神が生きていた。
 したがって人類も文明も、
 生きていたのである。
 その神が見失われた時、
 アトランティス文明は、
 巨大科学技術の自滅的な虚構集合物となって崩壊したのである。

 便利さ快適さは、
 決して幸福を産まない。
 能力や技術は、
 決して真実を明らかにしない。
 真実に到達するための、
 いかなる方法も修行も、
 あり得ない。
 だが、
 真実の中には、
 方法も修行も、能力や技術も、幸福も便利さ快適さも含まれている。

 純粋瞑想とは、
 真実が訪れるための
 非方法的な方法である。
 この純粋瞑想は、
 アトランティス文明の頂点において、
 一つの完成を持ち、文明化された。
 それゆえ、
 アトランティス文明であり、
 エデンの楽園であった。
 エデンの楽園と、その喪失とは、
 人間進化のプロセスとしても、
 読み取ることはできるが、
 それは、超古代史的な、
 史実でもあった。

 神を実現する方法の一つの完成体系を、
 アトランティス文明では、
 アメンティー・タントリズムと呼んでいた。
 いわゆる、エメラルド・タブレットとは、単に、アトランティス文明の黄金時代を指し示す粘土板のことではない。
 アトランティス文明の終末を予知した、
 アメンティー・タントリズムの覚者達の、後世人類へのタイム・カプセルの総称のことでもある。

 この現代の全地球上に広がっている西洋物質科学文明は、今や崩壊の危機の瀬戸際にある。
 一度も、神という実在の花を開かなかった文明らしきもの。
 まるでオルガズムのないセックスのようだ。
 科学の性質は別だが、その完成度においては、アトランテス文明の頂点と変わりない。だが、生きた神が一度も現われなかった不毛の文明らしきもの、人間が何であるかが、一度も実現されなかった文明でない現代文明。愛のないセックス。
 神なきゆえに、内的にも外的にも滅亡しようとしている現代西洋商工業都市文明。

 アトランテス文明は、少数の生き残った覚者達の手によって、
 神を実現する方法、
 アメンティー・タントリズムを、
 エメラルド・タブレットとして遺産とした。

 だが、この現代文明には、
 遺産とすべき果実がない。
 神を実現した人々は、
 余りに少数であり
 それは、
 今だ一度も、文明化されなかった。

 私達は、
 熱核戦争の下で、
 少数の後世の人類のために、
 アメジスト・タブレットを、
 残さねばならなくなるのだろうか。

 ちなみに
 アメジストとは、
 西暦二千年前後から本格的に影響を発揮し始める、アクエーリアスの時代精神のシンボルである。

 いずれにせよ、
 この書は、プロローグである。
 あなたが、神に目覚めるための、
 ほんのちっぽけな道標である。

 この文明らしきものの終末後、
 神に目覚めた、
 水晶の魂を持って、
 あなたは、
 まったく新しい文明を、
 産み出し得るだろうか?

 


 ダンテス・ダイジ著 「アメジスト・タブレット・プロローグ」より

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ダンテス・ダイジ | コメント(2) | トラックバック(0) | 2006/09/27 21:52
コメント
新しい文明
私は全く新しい文明を生み出せるだろうか。
と迷走、冥想。
恐怖ではなく、瞑想が生んだ文明・・・。

神に目覚める事によって開けていく、生き方。




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