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とわの宴


 すべての「私」に祝福を
 八分咲きの桜の樹の下
 思い思いの風貌で集い来たのは
 「私たち」
 優しくおだやかなものもいれば
 賢い者もいる
 みな袖で口元隠しながらいとも優雅に語らい合う
しかしあの暗きあなぐらよりいでしは
 なんとどことなくふゆかいなる影たち
 やんごとなき「私たち」が声を潜め噂する
 あのだらしなきさまを見よ
 あの薄汚き着物を あの淫らな様を見よ
 と
 ぞろぞろぞろぞろ影たちはどんどん這い出てくる
 この世界などどうなろうが知ったことか
 みんなぶっ壊れちまえとつぶやくもの
 頭かかえてうずくまるもの
 凶暴なもの 愚かなもの
 酒が足りんか
 もっともってこい
 このものたちの盃を私が満たしてやる
 文句を言うな みなわしが呼んだのだ
 このモノたちにこそわしが酒をついでやりたかった
 今までご苦労であった あなぐらに閉じ込めてすまなんだと
 みな今宵から無罪放免 酒に任せての大恩赦
 今宵の宴に集りしは
 みな選ばれし賓客ぞ
 みないと面白く 素晴らしきものばかり
 私はみなを愛しておる
 だから皆も手をつなげ  
 穏やかな者は 荒くれ者と
 理知的な者は 感傷的な者と
 貞淑な者は 好色な者と
 高尚なるものは 低俗なるものと
 正直者は 嘘つきと
 慈善家は 賭博打ちと
 求道者は 酒飲みと
 お前らみんな 同じもの
 気取りも 卑下も 放り投げて
 そうして皆で 歌い踊れ
 酒が足りんか もっともってこい
 そこのそいつに飲ませてやれ
 わしだけは違う というそういつに飲ませてやれ
 私がこの手で酌をしてやる
 この祝福の酒 みなの脳髄の回りしとき
 桜の花はどっと咲き みなの笑顔もどっと咲く
 気が付けばみな 楽しそうに笑っている
 私の中の三千世界に今
 とわの平和が訪れる
 とわの宴が始まった 
 薄き花びらみなもに揺れる

                               2012 2 14  

  
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詩集2(火水の子供たち) | コメント(6) | トラックバック(0) | 2012/02/16 23:26
コメント
灰たかさん.こんにちは.とわの宴.すごい視点ですね.すごいな-.感動しました.桜の下に集わん.したたかに酒に酔いしれて.三千世界で踊りたいです.
Re: タイトルなし
ローバー様、お久しぶりです!ご訪問&コメントどうもありがとうございます!(^^♪寝入りばなに自分の一部に桜の下で酌をするイメージが浮かんだので書いてみました。いろんな自分が調和して存在できてる時、こころに平和があるように思います。そのミクロの調和が、やがてマクロの宴へと・・・なることを祈り・・。


なんでも来いやーーー!って感じでいいですね。
私も宴に入れてもらえそうで、うれピー☆

はいたかさんがヘッセさんに似てるんじゃなくて、
ヘッセさんがはいたかさんに似てるんだと思えてきました。(笑)
 うさ子さん、こんばんは!!
 ブログへのコメント久しぶりにいただいてうれしいです(*´∀`*)
 ちょっと『荒野のおおかみ』的な詩になったかもしれないです。

 >私も宴に入れてもらえそうで、うれピー☆

 お酌しまっせ~~(笑)
 ありがとうございました♪
メッチャいいですね。・・

・・メッチャいいです。笑

いつも楽しみに見させていただいてます。
ありがとうございます^ ^
Re: タイトルなし
>ゆかさん

 いつもご訪問ありがとうございます(´∀`*)
 気にいっていただいてよかったです♪
 ゆかさんの宴が素敵なものになりますように!







> メッチャいいですね。・・
>
> ・・メッチャいいです。笑
>
> いつも楽しみに見させていただいてます。
> ありがとうございます^ ^

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