類型と『傷』

 1月からたまに、去年スピリチュアルリーディングをしてもらったHさんのサロンで、カウンセラー養成のワークショップみたいなのに参加している。→この記事参照

 前回は、ADHDやアスペルガーなどの発達障害、それに境界性人格障害について少し勉強した。

 その内容については以前PSW(精神保健福祉士)の勉強をしてた時に学んだことと結構かぶっていたんだけど、

 驚いたのはワークショップの資料にHさん自身が幼い時からADHDで大変苦労されたことが書かれていたことだった。

 ADHDは、発達障害(生まれつきの脳の機能障害のようなもの)の一種で特徴的な症状としては、いつも落ち着きがなくそわそわしていて、やらないといけないことに集中できない。児童の場合は、授業中じっと座ってられない。思いつきで行動しその影響がどこにどのように出るのか事前に考慮できない。やるべきことを先延ばしにして仕事が溜まっていく。共感能力に難がある場合があり、本意ではないのに相手を怒らせてしまったりしやすい、その結果孤立しやすい、などがある。

 Hさんは国際的な同時通訳者として活躍したり、セラピストとしてもいろいろな活動をされてるのでとても意外に感じられた。
 なんでもセラピストとして必要なコミュニケーションスキルなどは、後天的に意志の力で学習していったということだった。
 
 僕は身内にも、また知人にも精神障害や発達障害っぽい人が何人かいて、ここでまたHさんのお話しを聴き、そうとう自分は精神の機能不全、その結果の適応障害に縁があるのだな~(^_^;)と思った。

 僕自身も、軽く自閉的なプログラムが入っていて、学校や職場に適応しづらかったりすることがあるので、ここでその話しをまた聴くということは、自分の体質をもっともっと受容して、その特質を生かすほうに考えた方がいいのかなと思った。 

 もう10年くらい前、癒しに興味を持ち始めた頃、最初にあったスピリチュアルヒーラーに、

 「あなたの苦しみの原因について次に会う時までに瞑想しておきます」と言われ、結構期待していたのだが、次会った時に

 「・・・・体質ですね」と言われ、「えっ、それだけ(-_-;)」と若干がっかりしたことがあった。なんかごまかされてるような気もしたのだが今から思えば、ある意味的を得た答えだった。

 その頃僕には自分が生きづらいのは「癒されていないから」で、色々なヒーリングやセラピーを受ければ、きっと楽に、そして幸せになれるに違いないという発想しかなかった。だから前世とか、幼少時のトラウマとか何か変更可能な要因にしてくれないと、「体質・・・」なんてそこで話しが終わっちゃうじゃん、と思った。

 でも有名なバーニーの祈りにこういうものがある。


 神よ、

 変えることのできるものについて、
 それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
 変えることのできないものについては、
 それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
 そして、
 変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
 識別する知恵を与えたまえ。



 「体質」は基本的に変えられないものである。それは「傷」ではないからだ。

 この生を生きる上で、神に与えられたか、自分で設定した基本プログラム。

 ある種の特異な「体質」によっては多くの苦痛が生まれるので、人はそれを否定したい、あるいは「治療」してしまいたくなる。 
 でも必要なのは、まずはそれを冷静に受け入れ、認めること、その体質で生きてきた自分を労ってあげることだと思う。そうすればその体質に特有の長所であるとか、今までよりも楽に生きる術も見えてくると思うからだ。
 「体質」は変えられないが、その体質への理解や、反応を変えることができる。
 変えられないものへの自分の反応を変えられることこそが、スピリットの自由さの証だと思う。

 一方、『傷』は治療することができる。それは体質というハードウェアを撹乱する、外部からのウィルスのようなものだからだ。
 深い傷もあり、浅い傷もあるからその全てが生きている間に治療できるかはわからない。
 生きていれば新たに傷を負う可能性もあり、むしろ、傷を負っているというのがこの世界を生きる存在にとって普通の姿でさえあるのかもしれない。

 わかりやすい『傷』としては災害や、事故、戦争体験、DVなどのトラウマによって陥るPTSDがある。

 これは傷の中でも、より生理的な反応が強く出るし、普通の生活にはっきりと支障が出る。

 眠れない、辛い記憶のフラッシュバック、不安の発作、神経過敏で怒りっぽくなる、抑鬱状態などだ。

 Hさんのワークショップで、トラウマに対応したエクササイズがあるという情報を教えてもらった。

 TRE(Trauma release exersise)という名前で、デイビッド・バーセリ博士という人物が開発したものだ。
 博士自身、深刻な戦争体験から重度のPTSDになり、正気を失いそうな状態から回復した経歴を持つ。
 TREはトラウマを思い出したり、メンタルに働きかけるセラピーではなく、からだの筋肉→脳へ働きかけることによってトラウマ反応を解放・リセットしていくという作用があるようだ。 

 TREの話しを聴いて、僕がたまになる夜中に飛び起きてしまうような症状というのは、かなりPTSDに近い色合いだし、より生理的なレベルで症状化してしまったものには肉体レベルから働きかけるものの方が効果的ではないかと思い本を買ってみた。

 バーセリ博士の本は、地福寺和尚さんのライブではないが、この世界はどんなことが起こっても不思議じゃないという考えを表明しているあたり、「うまくいく」だけを強調するスピリチュアル本と違い信頼できる感じがした。紛争の地を転々とし、多くの悲劇を見てきた中で開発されたエクササイズなので、実用的でしか有り得ないのかも。確かに未来に何が起きるかはわかったものじゃないけど、でも「今・この瞬間」のよろこびを台無しにしている傷を開放すれば少なくとも、この瞬間与えられている平和や穏やかな日常をしっかり受け止められるということを教えてくれる本でもある。

  現時点でどの程度自分のエネルギーが解放されてるのかわからないけど、とてもリラックスできるので、これは結構いいんじゃないかと思う。
      ↓↓↓
 





 「体質」ということに話しを戻すと、ADHDやアスペルガーに始まり、人の心身のハードウェアの性質を現す多くの類型がある。
 エンパス(人のエネルギーに共鳴しやすい)や、HPS(小さな刺激でも動揺しやすい)というのもあるし、スピリチュアル系になるとインディゴチルドレン(普通と異なった感性を持つ進化した子供たち)とか、ウォークイン(宇宙人の魂を持つ人)なんていうのもある。

 こういう類型論が役に立つのは、あ~ADHDだったのか、とか、インディゴチルドレンだったのかとか、
 宇宙人だったのか(((o(*゚▽゚*)o)))思うことで、自分の状態を受け入れやすくなるし、もしそういうひとつの類型についての本を読めば、より自分の個性についての理解や、対処の方法を学ぶことができるという点だろう。
 
 あと、自分は一人じゃなかった、地球上にはアスペルガーやADHDの仲間がたくさんいる!と感じられることも、こういう類型によるくくりに自分を入れるメリットだと思う。
 もちろん、これには現実離れした類型に自分を入れて自己満足したり(私は光の戦士の転生、課長は元魔族だ!とか(^O^)←極端)、類型に「甘える」ことによって逆に狭いアイデンティティにとらわれるというリスクもある。
 類型論というのは、より深い自己理解や、自己受容に用いられる場合にのみ役立つのだろう。

 しかしそれは擬似的なマニュアルだ。
 「私」のすべてはそこには書かれていない。
 言わば僕らは他に類似品のない宇宙で一台のバイオコンピュータで、出回っているのは「僕らに少し似た機種のマニュアル」でしかないのだ。それらを利用することはできるが、それらにとらわれると、あなただけにしかないシークレット機能を見逃してしまうかもしれない。


 でもそれら擬似マニュアルをうまく利用すれば、自分の個性への理解がより緻密になっていく。するとどこからがウィルスでどこからがハードウェアか、どこをアップグレードするかが少しづつはっきりしてくるように思う。 



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セラピー&ヒーリング | コメント(6) | トラックバック(0) | 2013/03/18 21:17
コメント
TRE ですか。

去年5ヶ月間、集中的にやりましたよん(^^)

今でも時々やっています。

しかしあれはホントよく震えますよね。

背骨を通して頭骸骨まで震動するのがわかりました。

即効性も確かにありますね。
TRE やった日はよく寝れるし、不眠症なんかには効果あるのかもしれませんね。
僕の場合、抑圧が深いせいか、はたまた実施期間が短いせいか、トラウマには効果ありませんでしたが。

でも感情リリースには有効だと感じますね。

 >迷える仔羊さん

 こんばんは!
 実は、ワークショップでもうひとつ教えてもらったトラウマリリースメソッドがありまして、SE(ソマティック・エクスペリエンス)というのですがご存知ですか?こちらはTREと違う点は、フェルトセンスと対話を通してトラウマを解放し、神経回路を組み直していくものだそうです。根深いトラウマにもしかしたら有効かも・・・僕もあまりまだ詳しくないんですが、そちらにも興味があり、これから勉強したいと思っています(^_^;)

灰たかさん


ソマティク・エクスペリエンスは、ネットで以前読んだ程度で詳しくは知りませんでした。

今までずっとカタルシス系がメインだったもんで、感じる系は完全手薄状態でした。

しかしこの前、N先生の電話カウンセリングを受けた時、身体感覚に意識を向けることを教えてもらったので、今まさに実践真っ只中って感じですかね

でもSEをもっとよく知りたくなりました。

ひとりで行うやり方もあるみたいなので、非常に興味津々です。

Amazon さんで本買っちゃおうかな?



 子羊さん


 N先生のカウンセリング受けられたのですね^^

 SEもご存知でしたか!

 SEのセミナー受けられた方の話では、長年のフラッシュバックなどがかなり軽快されたそうです。トラウマと自律神経系に関する理論がすごくしっかりしているようなんですよね。僕も本からとりあえず入ってみようと思います♪
灰たかさん

ソマティクエクスペリエンスについて書かれた「心と身体を繋ぐトラウマセラピー」、Amzonさんで購入しました。
いやぁ、しかしよく研究されていると申しましょうか、TRE よりも遥かに深く掘り下げられた理論だと自分的には感じました。

ただやはり、ひとりで実践するための目的で書かれた本でないだけに具体的方法論が詳しく書かれていなかったのが残念なところですかね。

ところでI先生の教えるマーヤ解きはなんかは経験を積めば素晴らしい方法なんだろうと思っていますが、(と言っても正直、実践してないのよく分かりませんが)
ソマティクエクスペリエンスでいうところの爬虫類脳にアクセスしない所が、マーヤ解きに唯一欠けてる部分じゃなかろうか?
なんて思いました。

両方やれれば一番良いのかも知れませんが(--;)

ただマーヤ解きは難しいし、I先生のように毎日3時間もマーヤ解きする根性ないのが残念です(涙)

またしても素晴らしい情報に感謝、感謝です^^
 子羊さん、どうも~!こんばんは。

 僕が情報お教えしたのに、SEの本まだ読んでませんでした(--;
 近日中に読んでみたいです~。

 マーヤ解きは、もともとは悟後の修行として先生に与えられたもののようです。
 だから僕らがやるとなんちゃってマーヤ解きになる部分は、ある程度あると思います^^;でもエネルギーの後押しがあると、すぱっと見事にいろいろなことが明確になりますね。癒し的なものというよりも、みこころ解きとセットになっていて、どうして神様はこのマーヤを与えているのか、どういう認識に至らせたいのかっていう視点が大事みたいです。

 こちらこそいつもありがとうございます☆



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