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浸潤



「たぶん君自身になるってことは 泣き叫ぶ嵐の中に、君ひとりいるってことだ、そのとき君が求めるすべては人の焚き火に手をかざすことだけ・・・」 

                  ブエブロインディアンの言葉「今日は死ぬのに持ってこいの日」より





 もうわかってきただろう
 自分の人生について文句を言える相手なんて
 どこにも存在しないんだ

 そしてそれは、とてもいいことだって言うことを

 自分の生死についてクレームをつけるカスタマーサポートなんてない

 親に 教師に 社会に
 責任を押し付けどれくらい罵声を浴びせても
 
 僕は 僕の生を生き 死を
 死ぬ

 この時空間に生きているということ
 そのはかない絶対性こそが
 唯一確かな「今」だ

 この時空間について嘆くのも 期待するのも
 ちょっとマッタ

 自分が楽園に生まれたハチドリなのか
 家畜小屋に生まれた豚さんなのか
 それすら僕はわからない

 なぜなら僕が受けた教育 教え込まれた常識 すべてがこの時空間の産物であり
 未来の歴史学者に笑いものにされるくらいのものかもしれない

 うすうすそうとは思いつつ
 それでも僕らはけなげに この時空の「知」を崇めながら生きる

 私は知っているという傲慢さも この今のはやりだから

 全部ウソだって思うこともあるけど
 僕が多分本当だと思うことは
 この今が楽園であろうと 地獄であろうと 審判を控えた煉獄であろうと

 あらゆる時を住処として あらゆる時空に水のように染み入る
 大いなる意識の意志として 僕はここにいること
 僕らはその水滴の 一粒 一粒
 
 このとき この今が 僕らの思ってるものであろうとなかろうと
 僕らの未来が 僕らの望むものであろうとなかろうと
 大いなる僕らはこのときを住処とすることを選んだ

 雨粒が 畑の土にも 屋根瓦の上にも アスファルトの上にも
 場所を選ばず降り注ぎ 流れ落ちて 地上の埃を洗い流すように

 僕はこの時空に浸潤する

 かつてたくさんのしずくたちが
 ユダヤ人狩りの黒い霧がたなびく欧州の街や
 灼熱のヒロシマをも住処として染み込んでいったように

 恐れを知らぬ無限の愛と情熱を持って
 
 その愛を身内に感じながら
 僕らはこの時空間における 自分自身の生死と向き合う

 私は知っているというものに 騙されるな
 彼らはあなたの生死になんの責任もとりはしない
 誰だって、そんなことはできないんだ

 自分自身になるってことは、

 君自身になるってことは 泣き叫ぶ嵐の中に、君ひとりいるってことだ

 真っ暗な嵐がゴウゴウ吹いている場所に立つってこと
 そこで初めて 小さな光が 自分自身の小さな命の光が見えてくる

 なにもわからなくたっていい

 その光が
 無限の愛と情熱を持って
 僕が
 この時空に生きて 死ぬことを選んだのだから

 

                         
                                       2013 Oct



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詩集2(火水の子供たち) | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/11/12 15:41
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