太陽と月の呼吸


  少し前に思ったことですが、月のめぐりというのは季節の巡り、つまり太陽の巡りのミニチュアバージョンではないでしょうか。

 一年の季節には言わずもがな4つの重要な節目があります。

 ひとつは冬至、夜がもっとも長いこの時を境に次第に昼の長さが伸びていきます。

 太陽はもっとも低い道を辿り、南よりの東よりのぼり、南よりの西に沈みます。

 ふたつめは春分。この日を境に昼の長さが夜よりも長くなり始めます。

 太陽は真東より昇り、真西に沈みます。この日の日没時に出来る影はまっすぐに翌日太陽が昇る方向を指し示します。

 三つ目は夏至。一年でもっとも昼が長い日。光が極まるときです。ちなみに今年は6月22日。日の出は4:26、日の入りは19:00ちょうどです(東京)。

 最後は秋分。この日より夜が昼間よりも長くなり始め、そして冬至において闇が極まります。

 これらの節目は古代では多くの地域で祭りとして祝われたのではないでしょうか。

 冬至は闇が極まる日ですが、裏を返せば光がまた強くなる最初の日でもあり、毎年この日の近くがクリスマス、キリストの誕生日だというのは何か意味がありそうです。イエス自体が人類の周期において、もしかするとカリユガ(無知がもっともきわまる時期)の極みに生まれたとも言えます。

 イギリス、ニューグレンジの遺跡は、冬至の前後の期間だけ、太陽光がその内部にまで差しこむように設計されています。

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 春分の次の満月の近辺ではイースターが祝われます。これは復活祭であり、貼り付けにされたイエスが三日目によみがえったことを祝うものですが、その原型は春の女神の祭典としてアングロサクソンの間で祝われていたといいます。

 日の短いヨーロッパでは夏至祭が盛大に行われるようです。
 またドルイドの伝統で行われるストーンヘンジの儀式もあります。

 以上、大急ぎで検索しました^^

 秋分の日に関しては世界にどのような祭礼があるのか、よくわからないのですが、日本ではお彼岸の時期、先祖供養の時期にあたります。あの世と通じやすくなる。西方浄土は日の沈む方角です。また、古代秋分直後に太陽の力の強化を願い人身御供の儀式がおこなわれることがあったとか・・

 秋分の日以降闇がつよくなり、10月の終わりにはハローウィンでお化けがいっぱいでてくるわけですね(笑)

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 ↑昔のハロウィンの仮装 ガチで怖いわこれ・・こんなん訪ねてきたら。
  とび蹴りしてまうわー

 SF作家レイ・ブラッドベリの短編集で「10月はたそがれの国」なんて素敵なタイトルの本もありました。

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 ブラッドベリの小説はどれも生き生きとした叙情的イメージに富んでいます。春夏秋冬のみずみずしいイメージが溢れていますが、古代の人たちはそのような季節の移り変わり、太陽のめぐりがとても重要だということを察していたのではないでしょうか。

 さて現在は春分から二週間以上過ぎ、かなり光が強くなってきました。
 このところ曇りや雨が多いですが、そんなこととは関係なく日は毎日長くなっています。
 僕の感覚では、実は気温はあまり関係ありません。
 1月の終わりとか、二月は一年でもっとも寒い時期ですが、梅が咲いたりしてかなり春の気がもう動いています。
 それは気温ではなく、太陽の力に植物が反応しているからだと思うのです。

 天気予報はわかりやすいように天気しか言いませんが、気候はもっといろいろな要素がからみあっています。
 日の出、日没、そして月の周期、太陽活動などが実はかなり重要な要素なのだと思います。

 だから同じ気温でも、冬至前の5度と、今頃の5度はまったく体感が違います。
 多くの植物の葉が落ちた5度と、サクラが咲いてる日の5度。これは気のせいではなくあきらかに違います。
 「冬に逆戻り」という表現がありますが、そんなことは実は起こったためしがないですね~!
 地球は空調管理された個室ではないので、温度だけでは現在の状態をあらわすのにかなり片手落ちな表現となります。

 さて春分がすぎ夏至に向う過程で、どんどん日が長くなり、温かくなってくるとどんなことが起こるでしょうか?

 花が咲き、緑が芽吹き、昆虫や小動物が増え、人は活発に動き回り始めます。新しいことを始める人も多くいます。
 春になっておかしくなる、という人もいます。
 
 温かくなると体内のエネルギーも膨張して、トラウマなどの行動化が起こりやすくなるということもあるでしょう。
 すべての季節にはある意味、一長一短があります。
 それでも基本的には温かくなって、にぎやかになるこの季節を多くの人が愛します。

 僕も今頃から夏にかけてが一番好きな季節です。

 すべての物体は基本的にあたたかくなると膨張し、寒くなると収縮します。

 そしてどちらかというと、やや膨張してるほうが、肉体は元気で活動的になると思います。

 このことを考えていて、あーそういえば、「月」も同じだなと思ったのでした。

 満月時にはエネルギーは膨張し、新月では収縮します。

 満月の時は、下手するとギンギンになり眠りにくくなることもありますが、新月はテンションが割りと低めになります。

 月のサイクルを農業に利用するという考え方は昔からあるようで、ものに本によると、満月時は害虫の産卵が多く、病気の発生は少なく、定植は不良だそうです。一方、新月時は害虫産卵は少なく、病気は多く、定植は良好だといいます。

 そういえば新月に種をまくというのはどこかで聞いたような覚えがありますね。

 光がどんどん強くなる5月。このときの満月がウエサクと呼ばれもっともパワーがあるとされるのは、この太陽と月の相乗効果によるものではないかとふと思いました。


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 京都鞍馬寺 ウエサク祭
 2015年は5月3日に行われるようです。

 春や夏、昼間(光)、そして満月を 陽 そして、秋や冬 夜(闇)、そして新月を陰としてシンクロさせると、

 五月頃の満月は陽の陽となります。仮に新月が冬至ならば、それは陰の陰となるのではないでしょうか。
 夏の中にも陰があり、冬の中にも陽があるわけです。

 この考え方がどれくらい妥当かわかりませんが、個人的には「あっ、なるほろー」と思ったのでした。

 すべてにアップダウンがある。直線的に上昇するようなグラフは生命活動では在り得ない。バイオリズムはすべて波型、ミクロレベルでそしてマクロレベルで、陰陽のダンスをしている。

 それぞれの陰陽にはふさわしい活動があります。

 夜には夜の 冬には冬の 昼には昼の 夏には夏の行動があります。

 満月はエネルギーがもっとも高まり、新月に向かって吐く息のようにそれが放出される。

 そう考えると、断食など浄化的なことをするのは新月周辺がよいのではないかと思いました。
 部屋もきれいに掃除して、心機一転新しいサイクルに望むっていうのはどうでしょうか?

 人間はマシンではないので、絶対に一律なリズムを刻み続けることはできません。
 すべての感情や思考、肉体のエネルギーは これら陰陽の様々なレベルと結びついていると思います。

 太陽と月の呼吸に和して、サーフィンのようにそれらを乗りこなしていくことが、結構大事なことではないでしょうか。

 それらのエネルギーとどう和していくかということは人それぞれであっていいとおもいます。
 重要なのは冬と夏では違う宇宙にいるという気付きです。

 そしてそれが古代人が知っていて、先進諸国に住む現代人が忘れてしまった、宇宙とつながるひとつの術なのではないかと思います。 

 さて~夏至に向かって高まるエネルギーは僕らをどこへ連れて行くでしょうか?

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 フィンランドの夏至祭
 
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 ストーンヘンジ 夏至の日の出

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知覚、リアリティetc | コメント(2) | トラックバック(0) | 2015/04/09 20:56
コメント
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Re: 和んらぶ
 いろいろお詳しいんですねe-2そういえば、人間=月の食料説というのがありましたね~

 和することは、その呼吸に気づくことから始まるように思います。

 ガイア、太陽、月の働き、作用、そのサイクル・・・・  

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