Radio update 6/9 琉球怪談




  いやーじめじめしますね。こんな時は怪談でも聞きたくなりますよね。そうでしょ?ね、ね

  そうだと思いましたよ~

  ということで

  小原猛さん著 「琉球怪談 闇と癒しの百物語」の朗読バージョンをアップロードしました(やや強引な導入)

  この筆者の沖縄怪談本は何冊か読んでいて、ちょっとハマっています。





 


  沖縄が怪談の宝庫であると知ったのは最近のことですが、最初はちょっと意外な気がしました。

  というのは一般的なトロピカルなイメージが強すぎて、まあ基地問題とかなんとかいろいろあるわけですけど、にしたって怪談というじめっとした場所にお似合いのものにはあまり縁がなさそうですが・・・

  実は!沖縄ってすごいんですよね~

  沖縄物の怪談を読み込んでると、いくつかのそれが発生する基盤が見えてきます。

  もちろん、自殺者のでた部屋に夜な夜なうらめしげな女の霊が・・・的な話も収録されていますよ。

  でもそういう話って東京でも大阪でも、ニューヨークでもどこでも普遍的にありそうですよね。

  そういう系ではなく沖縄怪談に特徴的なモチーフというのがあるようでして、まず

  ①戦争もの です。

  先の大戦で唯一地上戦の舞台となってしまったということもあり、犠牲となった日本兵、米兵、民間人が出没するなどのお話です。 最大の激戦地だったシュガーローフや、多数の民間人がその中で亡くなった糸数壕の話などが有名です。

 ②霊媒(ユタ)もの です。

 本土でも霊能者は一定数いるんですけど、どうも沖縄ってその比率が高いような印象を受けますね。なんかそういうDNAを持った人が多いというか、隔世遺伝的に受け継がれてたりとかっていう話も多いですね。沖縄では生まれついての霊能者でお役目がある人を「サーダカウマレ」というようです。そういったユタたちが登場し、悪霊を払ったりする話です。中には非常に胡散くさいユタも登場します。そういう意味でよくも悪くも南米のシャーマニズムのような呪術的世界なんですね。

 ③自然霊もの

 現在はそうでもなくなってしまったかもしれないですが、沖縄はあの世とこの世の中間に生きているような存在たちがたくさん生息しており、彼らとの交流の中でたくさんの物語が生まれています。少し前流行した「ちっちゃなおじさん」的な存在。ガジュマルの樹に住むキジムナーなどが有名です。また沖縄には無数の拝所が存在しており、そこを壊すことにより大変なことになるという展開の話しが多く見受けられます。それぞれの森や山や川、沼や井戸に宿る存在に敬意を表し、共存してきたという歴史的基盤から発生する怪談です。
 個人的には、キジムナーのような存在がいて「当たり前」という感性って好きですね。

 割と時空がぐにゃっと歪む系というか、強烈な話が多いです。まあ常識的にはちょっと信じられないような。プチ神秘体験みたいな。怪談もぶっ飛ぶとそういう領域に入っていく。そうなるともはや怪談と言えるかどうか・・・

 今回は①戦争ものと、それに少し②ユタものが混ざってるふたつのお話を朗読させていただきました。

 「琉球怪談 闇と癒しの百物語」第88話 知恵のある人 と第91話 待っている です。

 ちょっと怖い部分もありますが、どこか心が温かくなる、勇気づけられる そしてちょっと切ない話をセレクトしました。
 僕の好きなタイプの怪談でもあります。 





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Haitaka Radio | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/06/09 20:12
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