「身体はトラウマを記録する」 足し算と引き算




今日は雨で、外出時はストールでも巻かないと寒いです。

  部屋でこの前トラウマセラピストさんに教えてもらった本を読んでいます。

セラピストのH先生、こと花丘先ちぐさ生のブログはこちら

  ベッセル・ヴァン・デア・コークの「身体はトラウマを記録する」という本です。


 


  教えてもらってすぐ「これは読まねば」センサーが反応しましたが、やや高めの本なのでカードの支払いが翌月分になってから購入。

 著者はボストン大学医学部の精神科教授のシブいおっさん(失礼)です、若いころからベトナム帰還兵などへの診療をおこない、その当時からPTSD反応に関しての探求を始め、事故・戦争などによるPTSDを始め、虐待、ニグレクトによる発達トラウマ、愛着障害なども含むとても網羅的な本になっています。

 トラウマとはどのような状態なのか、その時脳と神経系はどのようになっているのか、MRIの脳画像なども豊富にちりばめられてあらゆる角度からトラウマの正体に肉迫しています。

 その治療法としても、EDMR、EFT(タッピング)、ヨーガ、マインドフルネス、音楽、演劇、武道、気功・太極拳、内的家族療法、ライティング、など非常に多くの技法が紹介されています。

 プロザックや今離脱症状が問題となっているのベンゾジアゼピン系の薬物(デパス、ソラナックス)、メジャートランキライザーであるリスパダール、ジプレキサーなどを使用する薬物療法ももれなく含まれ、その問題点と効用に関して知ることができます。

 デパス使ってる方気を付けてくださいね~
 もと同居人も飲んでたのでちょっと心配してるんですが

 ヴェン・デア・コーク氏はソマティック・エクスペリエンスのピーター・リヴァイン氏の盟友でもあるようなので、僕が受けているSEも有効な方法として登場していました。SEはこれ↓





 また技法の持つ有効性の範囲、これは事故トラウマには効果的だが、一方児童虐待にまつわるものにはそれほど友好的ではないなどの情報も知ることができます。
 トラウマ治療に関しては特定の理論・方法に固執するべきではないということですが、まったくその通りだと思いました。

 僕がこれを読んで、あらたに認識が深まったのは、こころの機能不全には「引き算」でよくなるものと、「足し算」が必要なものがあるのではないかということです。その混合もあり得ます。

 たとえば事故トラウマだけの場合、これは「引き算」ではないかと思うんです。
 TFR タッピング などの身体的技法、そしてSEもこれに対応していると思います。
 これは大きな衝撃により、凍りつき反応あるいは過覚醒に陥っている脳を落ち着かせていく方法論だと思います。

 しかし、愛着障害、児童虐待による発達性トラウマとなると、これは明らかに「引き算」ではありません。
 人を信頼するという回路ができてなかったり、、注目と承認の不足、それによる圧倒的な愛情飢餓感、空虚感、不安感などがあるからです。
 いかにして、サポートや学習により新しい回路を形成して、ハートを開いてゆけるかという「足し算」の作業になってゆくと思います。
 関係性の問題は、おそらく関係性の<場>でしか解消しないのです。

 表層的には同じような機能不全であっても、問題の根を見極め、「足し算」が必要か「引き算」が必要か知る目がセラピストには必要となるのでしょう。
 まあ、セラピスト側からの理解や愛情が状態をよくしていく基盤であるという意味では、おしなべて「足し算」でなければならないとは思うんですけどね。

 いやーそれにしても、、、結構悲惨なケースがたくさん書いてあって、一気に読むと具合が悪くなりそうなところもありますが。

 それでも、これだけ多くの治療法があって、トラウマのメカニズム解明が進んでいるという希望をもたくさん得ることができるという意味では必読!の一冊かもしれません。特に、セラピストを志す方、現職の方には読んでいただきたい本です。

 特にトラウマって自分に関係ないなーという人でも、心身をさらによい状態に、wellnessからsuper wellnessへと飛躍させる秘密もたくさん書いてあるので結構ためになると思いますよ。

 トラウマの癒しには「体感覚を認識できる」ことやからだとのつながりがとても重要だとなんども本の中で強調されています。

 去年から興味が出てきたヨガや、ヴァーカルレッスンはそういう部分で役に立っててくれたのか~!な?




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セラピー&ヒーリング | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/04/11 11:50
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