2017.
04.
22
インナーチャイルドとは、僕らの中に住んでいる幼子です。
どんなくそ真面目な大人でも、またお年寄りでもふとした瞬間に遊び心やイタズラ心が顔をのぞかせる時がありますが、それは僕らの中のインナーチャイルドが生き生きとしている時だと思います。
インナーチャイルドは創造性や、無垢な感受性を持っています。
大人心の代表となるような効率性や、合理性、社会性、習慣などとはまた違った目で世の中を眺めているのです。
この子供は生涯にわたり、僕らの心の中に住み続けます。
インナーチャイルドとお散歩に出かけて見るのはとても楽しいことです。
雨の中、彼と出かけてみました。
○○君、○○ちゃん、お散歩に行こうか、そんな風に声をかけてから近所を歩いてみます。
横に小さな自分自身が歩いているようなそんなイメージです。
○○君、きれいな花が咲いてるね!○○君、どこに行きたい?
そんな声掛けを行いながら歩きます。
最初はちょっと照れくさかったり、バカバカしく思えるかもしれませんが、ゲームのつもりでやっていると、そのうちインナーチャイルドからの反応が返ってきます。
歩道のへりをバランスを取りながら歩いてみたくなったり、街路樹に触ってみたくなったり、いつもと違うことをしたくなるかもしれません。
ウォーキングは「運動」ですが、インナーチャイルドにとっては「探検」なのです。
インナーチャイルドは感覚的なことが大好きです。雨粒を顔で受けたり、木の肌の匂いを嗅いでみたり、せまいところをくぐってみたり、、、
DVDショップに入ったら、「○○君、何見たい?」と彼の意見も聞いてあげます。
スーパーやお総菜屋さんに入ったら、「○○ちゃん、おなか減ってる?食べたいものはある?」と尋ねてあげます。
子供っぽいアニメや、ハンバーグ、オムレツをインナーチャイルドが欲しがったら、時にはそれを買って一緒に楽しみます。
体にいいからでも、栄養があるから、太りにくいから、そんな理由で食べ物を選ぶことを少しやめて、インナーチャイルドが望むものを食べてみます。
そういえば僕は子供の頃、やたらとハンバーグが好きだったのでした。
あまり食べなくなったのは牛を聖なるものとあがめるインド人に洗脳されたからでしょうか(なんでやねん)
インナーチャイルドは思わぬ発見も与えてくれます。
真っ直ぐに、最短距離で、次にすることを考えながらせかせかと家路をたどるのではなく、子供心の趣くままに・・・
いつもは行かないような木が生い茂った公園のはしを導かれるままに歩いていると、フェンスの向こうにウサギ小屋があって、何匹もウサギたちが丸くなっているのが見えました。
「あー○○君、うさぎいるねー」
じっと見ていると、こちらに気づいた一匹がはねながら少し興味を持った様子で近づいてきます。
かわいい~
インナーチャイルドと散歩しなかったら、これに気づかなかったなぁ、こんな公園のはしっこなんかに来なかったなあ
と思いつつ、しばらくうさぎたちを眺めていました。
ところが、このフェンスの向こうはどうやら小学校の模様。
公園の警備員らしきおじさんが、さりげない様子で、あきらかに不審そうにこちらを見ているのに気付いた僕は、見えないチャイルドの手を引いてそそくさと立ち去ったのでした。
今読んでいる、ティール・スワン著の「自分を愛せなくなってしまった人へ (Shadows before Dawn)」にこんな文章がありました。
「自分を愛するとは、与えてもらえなかったものを、自分に対して与えるということです」
さて、あなたの内なる子供が欲しがってるものはいったいなんでしょうか?
承認でしょうか、夏の旅行でしょうか、愛情のこもったハグでしょうか、飛行機の模型?ドールハウス?
あるいは、イチゴの乗ったショートケーキやデミグラスソースたっぷりのハンバーグである可能性も高いですね^^
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