近況③:セルフラブ あれこれ 内なる母性と父性

  漫画「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」の中に、作者のカビさんが「私・・・自分から全然大事にされていない・・・!!」と気づく場面があります。

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 「そういえば自分から (物を食べる資格ないから 何も食べるな )とか、(何もしないなんて許さない!)とか言われた

 「自分を大事にできないから、何を思っても自分から(大したことない)扱いされる

 「だから何がしたいかわからないし、ついには何も考えられなくなってしまった

 「他にも 『仕事を通して人とつながっていたい』とか 『友達とか一緒にいて楽しい人といたい』とか私全部手放してる・・・」

 「自分で自分を大切にしたい 自分の気持ちをわかるようになりたい・・・!!」

 
 自分を愛する、ということは自分の気持ちや考え(もっと言えば体感覚など)に気づいてあげられている、ということでもあるんですね。
 それは僕は最近腑に落ちてきたことではあるんですが、自力でそこにたどり着いたカビさんはすごいなーと思います。

 セルフラブに関して昨日ちょっとインスピレーションが降りてきたことがあります。

 それは人をエンパワー(力づける)するには、およそふたつくらいの方向性があるのではないかということで、それはセルフラブについても言えるのではないかと。 

 それは母性的なものと 父性的なものです

 人間にとっての愛とはだいたいこの二つの傾向性からなるので、セルフラブに関してもそれが言える。


 母性は 包み込む(ハグ) 子供の声を聴く 理解する 気づく ごはんなど栄養を与える からだのケアをする など 

 によって現れる作用で、これらを自分に向けることは母性的に自分を愛することです。

 母性的なエンパワーメントは陰で支える、力づけるという作用があり、そこには愛の他には「論理や 価値観 意味性 世界観」などはありません。

 母性愛は宇宙の性質である「無条件の愛」により近いものだからです。

 一方父性愛は、生きる道を説いたり、独自の宇宙論や世界観、社会観 真理 モラルを持っています。

 父性はロゴスであり、ユング心理学でいうところのアーキタイプ「老賢者」だからです。

 それは十戒の石板を持つモーゼでもあり、何が悪くて何が良いかを教えたりします。

 母性愛には方向性はなく、いわば全方向的なのですが、父性愛は明示して導く、という方向性を持っていると言えるかもしれません。

 言うまでもないことですが、赤ん坊にとって一番最初に必要なのは十戒の石板ではなく「ミルク」。つまり、母性愛です。

 トータルに必要とされている、愛されている、世話され必要とされている、という感覚があって初めて、ロゴスが意味を持ちます。

 よくあると思いますけど、人生論とか、お説教を聞いてる時、それが本当に自分のためを思って言われたものなのか、それとも自己満足や自分を支配するために話されているものか・・・ということを人は直観的にわかります。

 たぶん前者は心を打つだろうし、後者はもやもやするのではないかと。

 自分を愛するという場合も、ロゴスで導く以前に、今ここに存在している、ありのままの命としての自分を祝福し、いつくしむということがまず大事なのではないでしょうか。

 世界観や倫理【何が正しいのか)の形成はそのあとで、愛を土台としておのずと発達してゆくべきものだと思います。 


  

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セラピー&ヒーリング | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/06/07 13:23
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