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自己完結しないワーク



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この前、歌の先生に「一週間に一度、知らない人に話しかけてみてください」と課題を出された。

  なんでもコミュニケーション能力と、ヴォーカルには切っても切れないつながりがあるという。

  「最初は週に一度、なんだこれくらいならできるなーと思ったら、三日に一度、毎日とステップアップしていくように。店員さんとか不自然ではないシチュエーションからでいいからね」

 というお達し。

 「えーと、これは、みんなやってる課題なんですか?」

 「あなたへの課題です。( ̄^ ̄)ゞ」

 「えーと、僕だけですか。」

 「そう。(-∀-)」

 そんなにコミュ障みたいに見えるのだろうか。うぅ。:(´◦ω◦`):

 と頭を抱えそうになったものの、なんかちょっと面白そうだとも感じた。

 ボディワークとか、メンタルなワークとかいろいろやってるけど、どうもなんかが足りないような気がしていた。

 まず共通して言えることは、僕が体験してきたものは「自己完結しているものが多い」ということだ。
 ボディワーク、これはたいてい動画とか本とか見ながらひとりでできる。
 瞑想など含むメンタルワーク、これも座って目を閉じたりしておこなう内向きな作業が多い。 

 人と自分とをつなぐという感じでのワークはそんなにしたことない。
 もちろん、仕事ではコミュニケーションするし、長いこと一緒に住んだりしてたり、SEセッションではセラピストの人とのやりとりはあるけど。

 もうちょっと能動的なニュアンスが強いワークかな。
 参加したことはないけど、自己啓発セミナーとかで「はーい、これからできるだけたくさんの人と知り合いになってくださーい」みたいなそういう感じ?

 しかし、まーそのフィールドがセミナー会場ではなく、「街中」なので設定によってはハードルはいくらでもあがっていくだろう。
 「10人、女性をナンパしてこい!」とか。・・・いや、さすがにそんなことは言われてないけど。

 「歌は一人で歌っててもうまくならないんですよ」とよく言われる。

 その理由がまだ僕にはよくわからない。

 そして、なぜコミュニケーションとヴォーカルが関係してくるのかも正直実感としてはよくわからない。

 ただちょっと思ったのはSEで学んだポリヴェーガル理論とのつながりだ。

 副交感神経には2種類ある。
 腹側迷走神経と、背側迷走神経。
 
 人間は問題にぶつかると、まず腹側迷走神経系を使い、コミュニケーションにより解決しようとする。(その①)

 それがダメだと交感神経モードに切り替わり、戦うか、逃げるかで解決しようとする。心拍・呼吸の増加、アドレナリンの放出、筋肉の緊張(その②)

 それも不可能なような状態になった時は、背側迷走神経系を使い、生理機能をシャットダウンし仮死状態に陥ることで切り抜けようとする。凍りつき反応。ウツ状態。失神。(その③)

 トラウマなどを抱えている人は、特に何事も起こっていなくてもその②、もしくはその③のプロトコルが起動している状態になっている。あるいは、②と③をいったりきたりする状態になる。

 ポリヴェーガル理論にかんしては、こちら参照→"Don't talk to me now, I'm scanning for danger"今、私に話しかけないで!私は危険かどうかを入念に調べているんだから。 あなたの神経システムがいかにしてあなたの能力との関係を故意に妨害するか。
ポリヴェーガル理論についてスティーブン・ポージェスとのインタビューから



 「知らない人に話しかける」このワークをやってみてちょっと気づいたのは、都会の雑踏の中を歩き回っているようなときは、普通はコミュニケーションモードはオンになってはいないということだ。
 むしろストレスフルでピリピリしてたり、警戒してたりする、あるいはみなスマホで音楽聴いたり、ゲームしたり自分自身の中に閉じこもっている。
 そしてその中を歩く僕も、基本的には同じようなモードになっている、、、少なくとも腹側迷走神経モードではないと思う。
 
 あっ、足を踏まれた、イライラする・・大きい声でしゃべってうるさいなーもー・・・あー邪魔邪魔!

 そういう気分にだって疲れてるとなりやすい。

 前回の三輪山の話しじゃないけど、なぜか登山時には知らない人とあいさつする風習があるので、自然の中を楽しく歩いてる時は①モードになりやすいと思うけどね。まー問題は都会のストレスである。

 どうですか、、、午後7時くらいの中央線の満員電車の中で、愛すべき人類の同胞に囲まれて、あー僕って超ハッピーっ!て思えますか、、、

 思えないですね、、、
 これも人間は動物と一緒でテリトリー意識があるので、自分のプライベート空間を奪われた状態っていうのはすっげー苦痛なんですよね。
 2週間くらい前久しぶりに夕方のすし詰めの電車に乗って、うひゃーっとなりました。

 そのストレスが互いを同じ人間として、コミュニケーションの対象としてみれなくしているように思います。

 しかし、このワークのようなことをすると人混みを「話しかける対象」としてみます。

 「誰か話しかけられそうな人いるかなー」とちょっと思うだけでも、コミュニケーションモードがオンになるのを感じました。

 ハートを開く!とかそんな大仰なことじゃないけど、ちょっと面白いです。

 うーんけど、これがどういう風に歌うこととつながるのか。

 まだわからないけど、歌うってすごく顔の筋肉、舌の筋肉、もちろん声帯使いますね。

 だからそういう意味でもコミュニケーション系の腹側迷走神経と関係するのかなあ、、、よくわからないけど。

 哺乳動物の独特な、最終のというか、最も新しい段階は、ミエリン鞘を持つ迷走神経によって特徴付けられます。迷走神経は副交感神経システムの主要な神経です。二つの主要な枝があります。最も新しいものは、ミエリン鞘を持ち、顔面表情と発声をコントロールする頭蓋の神経と繋がっているものです。 前記リンクより

 人と楽しく会話したり、一緒に何かするということはオキシトシンだとかドーパミンだとかいろんな気持ちいい物質を放出すると思います。
 ところが幼児トラウマなどがある人は、そこで喜びを感じられないので、「一人で気持ちよくなれること」を求めるようになります。
 それが行き過ぎると、薬物依存とかになる。
 交流のない閉鎖系のサーキットが脳内にできてしまうという感じ?

 その状態から「どうやって、別のよろこびを脳に学習させていくか」が重要になります。
 腹側迷走神経の活性化状態を身を持って知っていくというか。

 僕自身、閉鎖系サーキットの中でぐるぐる回っている苦しさはたくさん体験してきました。

 でもどうやって別の回路を形成すればいいのかがわからなかった。

 そういう意味でも

 自己完結で終わらないワークは、新鮮でなんかいいなと思います。

 頑張って哺乳類になるぞー(笑


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耳と声日記 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2018/03/29 18:03
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