「アセンション」に実体はあるのか?(1)

 アセンションというのは一体なんのことだろうか?

 細かく定義すると、人によって差異が必ず出てくると思うが、ごくごく大雑把に言うならばそれは

 「集合的な、意識の上昇・変容」ということになるかと思う。

 そしてそれが起こる時期、あるいは終局的な局面を迎える時期というのが2012年の12月と考える人が多い。
 この日は古代マヤの暦で時間が終わる日とされているという。

 マジックマッシュルームとDMTのスポークスマンであるテレンス・マッケナと弟のデニス・マッケナは「タイム・ウェーブゼロ理論」というのを考案した。なんでもその理論では、

 「時間をらせん状のエネルギー体としてとらえ、動きはじめはスローだが、時間がどんどん過ぎていくと、らせん状のエネルギーの動きは加速していく、と考えた。そしてまた時間はフラクタルだと考え、同じ一つの形が何回も繰り返されて現れてくるが、どんどんその時間的な間隔が短くなってゆくとした。そして時間とともにそこに存在する情報量は加速度的に増大し、すべての情報が凝縮する、その極大点を「タイムウェーブ・ゼロ」と呼ぶ。

 そしてこの理論でも、時間が終わる(具体的にどうなるのかはよくわからん)のは2012年の12月と考えている。
 よくアセンションが2012年に起きる事の理論的根拠として語られるのが、タイムウエーブゼロ理論とマヤの暦である。
 テレンス・マッケナは相当ぶっ飛んでいたいた人なので、著作を読むと大変面白いが、科学者と言えるかどうかは僕には判断できない。

 「2012年アセンション説」
 これは精神世界にはよくある終末論のバリエーションとも考えられる。
 終末論とは、世界の破滅やもしくは最終的な救済といった劇的な現象が近い未来に起こるという主張だろう。
 いうまでもなく前回の終末論は1999年7月を時代の終局としていた。ネタ元はノストラダムスの予言だった。だがあの予言詩をよく見ればノストラダムスは一言も世界が終わるなんてことは言っていない。
 なのに勝手に拡大解釈をされて、挙句の果てには捨てられたのではノストラダムスも浮かばれないだろう。

 1999年7の月
 空から恐怖の大王が降ってくるだろう
 アンゴルモアの大王を復活させる為に
 その前後の期間、マルス(火星)は幸福の名の下に
 統治するだろう


 確かに、意味深ではあるけど、これだけで世界的カタストロフを予想するのは拡大解釈である。
 日本で主に五島勉氏の本などによってこの予言が有名になり、特にニューエイジャーだったり、宗教をやってなくてもなんとなく1999年が気になってた人というのはかなり多いと思う。
 この予言に加えて、様々な霊能者や超能力者と呼ばれる人が、’99年を終末の日と宣言したので相乗効果が起こったのだ。
 しかし、個人的に感じるところでは「1999年」という年が不気味な色合いを帯びていたのは90年代初期から、オウム事件の後の96~7年くらいまでではないかと思う。98年や、99年になると、どうせなにも起こらないだろう的なムードの方が強くなっていた。
 1999年以前には不気味だったこの予言詩が、今ではなんとも空々しい。

 2012年という年も、あと5年ほどで虚しく色あせていくのだろうか?



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未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2007/09/03 11:38
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