2022. 09. 24  


  今週、この本図書館でみつけて、ワクワクしながら時々めくっていました。


  


 今、地上に生息する巨大生物と、かつて存在したが今は絶滅した巨大生物が多彩な写真・イラストとともに紹介されている本です。

 すごいいい本だと思いますが
 コメントが若干皮肉ぽかったり、アメリカンジョークが時折入ってるので どっちかというと大人が楽しめる本かな?

 2020年以降、僕の中で生命やまっとうな世界を求める気持ちがより一層強くなり、、、なんかこう言った 動植物とか、地球科学・宇宙とか そういう系のものを読むととても癒されます。

 社会というフィールドがグローバルにぼんやりした狂気に長期間染まっているように見える中で、その外側にある 生命・宇宙・神・・・というまっとうな領域にどうしても意識を向けたくなります。

 まあ、そういったこと抜きにしても、大きな生き物たちというのは 生命に対する畏敬の念を強くかきたてる。だから子供でも大人でも本能的に興味を惹かれるのかもしれません。
 僕らの日常生活の周りには、大きな動物はいません。アジアに行けば、生活圏の近くに象がいることもあると思うけど、日本の都市部ではもちろん皆無です。

 でも、人類の歴史で言うと、数万年前くらいまでは 巨大な動物は割と身近にいたのではないかと思うのです。

 体長数メートルもしくは、それ以上、見上げざるを得ないようなスケールの生き物が動き回っていた。




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↑はメガテリウムという ナマケモノの一種ですけど、体長が最大で6メートル、体高が4メートルほどあったようです。

 二階の部屋の窓から 外見ると、目が合う感じの巨大さです。 

人と比較すると、こんな感じ。。。

 一見完全なる化け物みたいですけど、ナマケモノの類なので草食で温和だったのではないでしょうか。




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 こういう動物を日常的に見ていた記憶がもしかすると、DNAに眠っているのかも。。。

 こんなモンスターハンターに出てきそうな動物なんて 超昔に絶滅したんじゃないかと思うかもしれませんが、メガテリウムが絶滅したのってたかだか1万年前なんですよね。

 同じくこの頃ってマンモスなど巨大哺乳類が多数いなくなった時期でもあり、、、

 ヤンガードリアス期(氷期が終わって温暖化が進む中突然原因不明の寒冷化が起こった)、の再寒冷化の時期とも近い。
ヤンガードリアス期の再寒冷化は、北米一帯を中心に無数の隕石が衝突したのが原因という説があります。

 まあ ファンタジーに近い話しになりますけど、超古代文明が消滅したと言われる時期でもある。

 もし、伝説の超古代文明があったとすれば、人類はメガテリウムのような巨大哺乳類と共存していて、その経験ってある種黄金時代の記憶でもあり・・・だから巨大生物は胸をときめかせるのかもしれないと思ったりもします。

 メガテリウムの他に、気に入ったのが、ステラーカイギュウです。



 Stellersseacow.jpg




 ↑こういう形態の、マナティの近縁みたいな感じですけど デカさが・・・こんなんで↓



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 体長最大で9メートルほど。
 メガテリウムよりデカい。
 メガテリウムがメガテリウムを肩車したくらいのデカさ。
 体重は象と同じくらいの10トンクラス。
 電柱の高さがおよそ10メートルと考えると、その巨大さが想像しやすいかもしれません。  
 ベーリング海に生息していた。 

 この動物も『つい最近』まで生きていました。

 発見されたのが1741年。

 しかし、その僅か27年後の1768年に絶滅。

 原因は ステラーカイギュウの肉や脂肪、ミルクが航海者にとって貴重な資源であり、しかも簡単に捕獲できるので乱獲されてしまったのが原因のようです。

 またステラーカイギュウは『仲間が殺されると、それを助けようとするように集まってくる習性があった。』らしく、その習性もハンターに利用されたとか。
 大きくて、優しい生き物だったんですね。


 



 240年程前まで、こういう生き物が生きていたというのが個人的に結構衝撃でした。

 絶滅動物を調べていくと、つい近年まで生きていた種が多数います。

 日本で言うと、ニホンオオカミ(最後の目撃1905年)、ニホンカワウソ(最後の目撃1979年)あたりは有名ですけど・・・

 調べてて、二ホンアシカというのもいたということを知りました。

 20世紀初頭には、日本全国の個体数は3万~5万島。

 北海道から本州、四国、九州の沿岸部などに幅広く生息していたようです。

 東京湾にも横須賀の東海上にアシカ島という無人島があり、かつての繁殖地だったと考えられてるようです。

 しかし、1909年の記録によると、東京湾沿岸からもその頃には姿を消し、次第にその生息地は主に竹島に限られるようになりました。そしてやがて竹島からもいなくなってしまいます。

 100年とちょっと前には 「東京湾にアシカがいた」 これもかなりの衝撃でした。

 ってことはですね・・・

 江戸時代の沿岸部に生きる人々にとっては アシカはその辺にいるもんだったってことですよね。。

 『アシカ島』っていう地名は、東京湾だけではなく 日本各地にあります。


 asikatou-m.jpg


 「トド」という名称もありますがトドの生息は北海道以北なので、アシカの別呼称の可能性が高く、これらすべてかつては二ホンアシカの生息地だったのかもしれません。

 さて

 ここから自分事ですけど、僕が幼いころ育った京都の小さい町では、山の近くだったこともありカブトムシやクワガタ虫が捕れた記憶があります。
 また、アオダイショウが自宅の塀をずるずる這っていたり、屋外の洗濯機の下に潜り込んだりしてましたし、布団を畳むとその下からデカいムカデが出てきたなんてこともありました。

 京都市の北の方に国際会館という、京都議定書が採択されたりした会議場があって、その近辺に宝ヶ池という池を中心にした公園があります。ここも、子供の頃に遊んだり、初デートした場所だったり思い出が多いので、この前帰省した時にふらっと寄ってみました。
 すると、公園の中心から離れたあたりで 鹿の群れが何頭かいて じっとこっちを見てたんですよね。
 周りは確かに山は多いんですけど、さすがに鹿をこんな場所で観ることは記憶になかったので ちょっと驚きました。

 そういう割と自然の多いところで育ったので自然には免疫はあります。
 蜂にもよく刺されたし、
 家に多少クモがいたり ゴキブリがいても動じませんw

 ・・・んですが、学生の時高知県に住むようになって、かなりビビる生き物を目にしたんですよね。

 それは 手のひらくらいある黒い蜘蛛・・・ いきなりそいつが部屋の壁に現れたんです。
 目にした瞬間 体中ぞわぞわする感じで 

 うわーーーーっ(o゚□゚)o≪≪≪ワアァァァァァァッ!!

 ってなりました。

 で、でかい癖に これがものすごく素早い速度で動き回る。
 その速度がまた鳥肌。

 いやいや 無理無理無理・・・・小蜘蛛が部屋の中にいるくらい いいけど、こんなバケモンおる部屋で絶対に寝れん・・・となって。

 時々 うちにあげていた野良猫ちゃんをけしかけて 狩らせようとしたりしてましたw(失敗)。

 この蜘蛛 どうやらアシダカグモという種類のようで・・・(苦手なので画像は貼りません)

 もともと、インド原産の外来種で、本州・四国・九州などに分布するらしいが・・・

 京都に住んでる時は こんな不気味な奴一度たりと見なかったし・・・18とかになって初めて目撃したからこそ 「なんだ この生き物は!」という衝撃が大きかったんです。一度も見たことない生き物が、野外ならまだしも生活空間に現れるって言うのはかなり驚きます。

 このアシダカグモは巣を張らない徘徊性で、ゴキブリなどを待ち伏せして食べてくれる益虫らしい。・・いや、そんなこと言われてもさ。この段階でゴキブリ食べるとか言われると 好感度さらに下がるんだが。

 結局、アシダカグモにどう対処したのか、もう忘れちゃいましたけど、たかだか 京都から四国に移動しただけでも 見知らぬ生き物との関りが生まれたりするんですよね。それまで 全く知らなかったモノに出会う。

 そう言えばちょっと前に沖縄に行ったときには、キジムナーに・・・

 は会ってないですけど、夕暮れに海岸沿いでボーっとしてまして、、、ふと下を見ると 無数のカニがびっしり密集してたんですよね。

 ちょっとこっちでは見たことのない光景で驚きました。

 ずいぶん前に行ったインドではラクダの馬車(?)が走ってましたし、街中の街路樹や駅のホームにリスがたくさんいました。
 そして、ホームからおしっこしてる人がたくさんいて、これも驚きました(それは別の話し) 

 冒頭に紹介した本に書いてあったことで言うと、


 ミズオオトカゲっていう 体長がでかいものだと1.8メートル、人間の大人よりデカい場合もあるというトカゲがいます。


 tokage.jpg


 こんなもん、日本の街中にいたら いや、街中じゃなくてその辺の河原にいても間違いなく大騒ぎになると思います。

 ところが、タイのルンピニ公園ていう場所ではこれが数百頭いるらしい。
 ルンピニ公園はジャングルに近い場所とかではなく、バンコク市内、首都です。

 公園を歩く現地の人たちは、見慣れているのでこういうのが這いまわっていてもまったく気にしてない。
 ミズオオトカゲ自体も コモドドラゴンなどと異なり 温和な性格のようです。

 ルンピニ公園、ちょっと行ってみたいなあ・・・

 ちなみに、僕はトカゲや蛇って嫌いではないんですよね。
 飼うほど好きではないけど、
 なんか神秘的というか、あのフォルムはクールだと思います。

 インドの神話に出てくるナーガとか、山川惣治さんの絵物語『少年ケニヤ』に出てくる巨大蛇ダーナはものすごいカッコいい。
 最近あんまり見てないけど一時期、夢の中でもよく大蛇が出てきました。
 道で歩いててトカゲに出くわすと、からだが虹色に光ってたりするので ちょっと見とれてしまいます。
 
 コモドドラゴンもね~~噛みつかれたり 傷跡に毒を注入しさえしなければ・・・ハグしてもいいんだけど(笑)


 何が言いたかったかというと・・・

 僕らが当たり前だと思っている 自然との関係性 生き物との関係性って

 時空をほんの少しずれただけで、全く変わるんだなと思うのです。

 240年過去にずれると、北の海には体長9メートル近くのステラーカイギュウがいるし、100年とちょっとずれれば東京湾でアシカが見られる。現代のタイに行けば、公園でオオトカゲが歩き回っている。

 またファンタジーな話しをすると、もしかすると、地球の内部では遥か昔に絶滅したと思われている、ジャイアントモアとか、メガテリウムが今も生きているかもしれない。

 確か地底に迷いこんだことになっているリチャード・バード少将は、地上ではもう絶滅した巨大な生き物を目撃したのではなかったでしょうか。彼らがまだどこかで・・・もしかすると足元の遥か下で生きてると思うと、少し救われた気分になるのはなぜでしょう。

 日本列島では多くの人々が ペット以外ほとんどどんな動物の痕跡も見えないような都会で生きていますが、これは実はとても特殊な状況ではないのだろうか。  

 多くの絶滅動物たち、また現存の動物たちのことを考えてるとそんな風に想えてきます。

 人間が見上げて畏怖を抱けるような彼らが地上から消えたのは寂しいことですが、なぜその姿を想うとワクワクしたり元気になったりするのだろうか。

 彼らのイメージは時間を越えて、今を生きる僕らに生命の驚異的な多様性と 人が彼等と共に生きていたかもしれない時の記憶を 伝えてくれているからなのかもしれません。 








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Comment
No title
はいたかさん こんにちは
酷暑がやっと過ぎ,過ごしやすくなりましたね.
手のひらぐらいの大きさの蜘蛛,15年ぐらい前に住んでいた家によくでましたよ.逃げ足が速いので,距離があるホウキやハタキでのおよび腰では駄目なんです.新聞紙を丸めて,息を止めて近寄り,はたき落とすのです.百発百中仕留めていました.
亡くなった主人がいつも「すごいね〜👏」と……仕留めないと眠れないじゃないですか.頼りない夫の代わりに必殺仕置人を努めていました.特殊技術ですね.いまでもできると思います.なんか自慢?話のようですみません.つまらない話をしてしまいました.
 PCR検査の件,もしかしたら?と思いましたが,良かったですね.
Re: No title
 >ローパーさん

 こんにちは~~お返事遅くなりました!

 おもしろい~~
 
 アシダカグモを仕留められていたんですね!!すごいですね、仕置人。息を止めて近寄るのがポイントなんでしょうか。
 僕はあんまり仕留めた記憶がなく・・・素早いんですよね~~^^;あいつは

 確かに部屋にいると ホント寝れないので 追い出すとかなんとかしてたんだとは思いますけど、、、いや~ほんと手ごわいやつでした(笑)東京にもいるのかな・・・

 PCRは結果陰性でしたけど、なんだかよくわかりません。

 実は感染してたのかもですけど、今のところ後遺症とかもなく 元気にやっていますよ


 気にしていただき、ありがとうございます☆☆☆





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     ことばは沈黙に
    光は闇に
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    飛翔せるタカの
    虚空にこそ輝けるごとくに

    ゲド戦記 エアの創造より


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