卵の中の黄身

我もなく うつし世もなくなにもかも  神の中なる 神のあらわれ  BYダンテス・ダイジ

 インドには宇宙の季節を4つにわけた、ユガという考え方がある。
 ユガは太陽系全体がヴィシュヌナビーと呼ばれる「宇宙の中心」を周回する時間に基づいて構成されている。
 この考え方によれば、太陽系が宇宙の中心に最も近づいた時に、霊性は最高潮に達し人類は宇宙の真理を会得する。
 このような時代はサティヤ・ユガと呼ばれ、4800年間続く。
 しかし、その後は下降のサイクルが始まり、人類は徐々に霊的な知識を失っていく。
 そしてやがて無知が極まり、物質的現実のみしか認識できなくなった時、我々はカリ・ユガと呼ばれる暗黒の時代を生きる。この時代は1200年間続くが、やがて上昇のサイクルが始まり、再び霊的に目覚めゆくプロセスが開始される。
 この暦でいくと現在、西暦2006年(平成18年)と呼ばれているこの年は、全部で2400年続くドワパラ・ユガの206年目にあたる。
 ちなみに前回のカリ・ユガ(暗黒時代)は西暦1700年ごろに終了し、今私たちは次のサテイヤ・ユガへの上昇サイクルに乗っていることになる。まあそれまでには、あとドワパラ・ユガが2200年、続くトレータ・ユガが3600年あるのでだいたい5800年くらいかかるわけですが。
 なんとも現実離れしたスケールのお話しですが、これくらいのスケールで考えると、今言われている「アセンション」とか、2012年にどうこうなるとかいうのは仮にそれが本当でも、ひとつの小さな波のようなものかもしれない。
もちろん、個人がそれを知ってしまいさえするならば、ユガがいつであろうと関係はないんだろうけど。
 
 この暦を見ていて、ひとつ気づいたのは、前回の下降サイクルが始まったのはだいたい今から12000年ほど前のことであり、これはちょうど「アトランティス」という大陸が海中に没したとされる年とおおまかに符合していることだ。
 アトランティスという伝説の文明は、ものの本によると現代以上のテクノロジーと霊性が共存していた黄金時代であったらしい。しかし、霊性が衰退し、科学技術が暴走したために、地殻変動を起こし海中に沈んだ(ことになっている)。エドガー・ケイシーのリーディングとかによるとアトランティスでは「ツーオイ石」と呼ばれるクリスタルからエネルギーが供給されていたという。まるで「天空の城ラピュタ」の飛空石みたいなはなしだけど。 
 世界中に残る、「オーパーツ」と呼ばれる奇妙な遺物はアトランティス文明の証だと主張する人たちも大勢いる。

 かなり余談だが、宮崎駿の「未来少年コナン」とか、「ラピュタ」っていうのは一種の集合的な神話意識を刺激するようなモチーフがいっぱいふくまれていると思うのだがこういう物語が魅力的なのはやっぱりそれに対応する経験の記憶というものを我々がどこかに持っているからではないかと・・・これはかなりマジに思う。
 この二作品に付いて言えば、それは失われた巨大文明の存在と、その崩壊である。
 特に「コナン」のラスト近くで、巨大文明の中心地であったインダストリアという島がエネルギーの供給装置であった太陽の塔とともに海中に没するシーンは深く心に残るものがある。
 これは宮崎駿がアトランティスの伝説をモデルにしたからかもしれないですけど。 

 ちなみにこの暦は、スリ・ユクテスワの「聖なる科学」序文に載っていた考え方を鵜呑みにした場合です。
他の計算方法もあるかも・・・。
 カリ・ユガ、まだ全然終わってなかったりしてね。

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