治験のバイト(って言わないけど)で、二泊三日入院した。

 睡眠薬の同等性を調べるとかで、新しく開発された薬品が従来のものと同じような性質を持っているかどうかを調べるために、マルタ(実験台)になりました(笑)。

 入院中は、コーヒーもタバコも(もちろんアルコールも)ダメで、一日二回出される食事と、あと麦茶か水しか身体に入れてはいけない。それは健康的でいいんだが、血を5回も6回も採血されるのがきつかった。
 朝、目覚めるて、心電図、血圧などを測ったあと、すきっぱらで睡眠薬を飲ませられる。胃がからのときの薬物というのは、がつーんと効く。
 当然眠くなってくるのだが、眠らせてもらえない。
 5時間ほど、身体を起こしたままの姿勢でいなければいけないのだ。
 ついうとうとしてしまうと、監視していた病院の人がとんとんと肩を叩いて起こしにくる。いやーこれはまるでちょっとした拷問のようである。
 さっきまで本を読んでいたと思っていたら、すぐに意識が飛び、肩をたたかれてはっと我に返る。眠りに陥る前後を全く自覚できない。ムムゥ・・・わしもまだまだじゃ・・・。

 この実験が終わったあと、妙な症状に悩まされた。
 眼の前で進行する現象を見て、なにかの夢の記憶がよみがえるのだ。いつ見た夢かもわからないし、どんな夢かもはっきり思い出せない。
 にも関わらず、読んでいる漫画のセリフの一言や、病院の職員が話す言葉、そんななんでもないことがきっかけでその夢の記憶がよみがえる。その内容もわからない夢の記憶と、現実に進行している減少が変なリンクで結びついてしまっている。デジャビューに近い感覚がひっきりなしに起こり、気持ち悪かった。
 似たような経験は今までにもあるが、こんなに執拗なのは珍しい。
 一応、なにか変った自覚症状があると報告することにしているので言ってみたが、あまり相手にされなかった。
 退院するとすぐに治まったので、結局なんてことなかったのだが。
 眠いのに、眠らさせてもらえなかったということと関係があると思う。

 ここから先は妄想の話し↓

 突然、ひっきりなしにデジャビューに襲われるようになったらどうであろうか。デジャビューは日本語で、既視感とか熟知感とか呼ばれている。
 現実問題として、見たことがあるはずがないのに、既に一度見たような気がするという現象だ。僕自身の感覚で言い直すと、一度見た事がある、というよりも、以前経験したのとまったく同じ経験が再度繰り返されているという感じ。時間がループしているという感じに近い。精神病理や脳医学に詳しい人は、きっと脳のエラーの一種として説明するだろう。
 だが果たして、デジャビュー病、というのは存在するんだろうか。
 もしこれが疾患の一種だとすれば、その症状だけが突出してあらわれるような病気があってもいいような気がするのだが・・・。
 僕はあまり聞いたたことがない。知ってる人いますか??

 既視感とは逆に、未視感というのもあるらしい。
 経験したことはないが、既視感とは逆に、慣れ親しんでいるはずのものが全く見知らぬものに見えると言う現象だ。
 これはこれですごく怖いだろうと思う。
 統合失調症の人でしばしば経験する人がいるという。 

 既視感の方に戻ると、LSDをとると、テレビの番組がどれもこれも全部見た事があるものばかりになってしまったという体験を読んだことがある。
 もし未来というものがすでに決定済みであり、僕らは精神の奥のほうですべての出来事をもう既に知っていると仮定したらどうだろうか。
 初めて出会う人は、既に出会っている人であり、来年公開される映画はもうネタバレしている。
 それを初めてだと思う方が錯覚で、既視感のほうが当たり前ということになりはしないか。










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未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2006/05/12 21:39
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