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女神たちの沈黙

 女神の働きは今まで常に、裏側へ、裏側へ回って来たと言う。

  その足跡は時に男性的な一神教の侵略によって、蹂躙され、変質化された形で教義の中に取り込まれることもあった。

  というのは理性的なドグマに基づいた一神教は女神の持つ、ものごとを変化させる生命力を恐れたからであった。それゆえに女神は本能的な衝動すべての暗黒面を背負わされて、「リリス」となった。

  中世期の暗黒時代に、魔女狩りで狩られた魔女たちの一部は、自然発生的な大地の女神の信仰者だった。一神教は、絶対的な自らの正当性を信じることをパワーとして、それ以外のあらゆる信仰を破壊するために世界各地に広がった。  
  
 そこには変化はなかった、ただ厳密に定められた神の予定表があり、自ら信じる信仰の勝利が約束されているだけだった。それにそむくすべてのものは敵であり、悪魔に他ならなかった。

 女性は愚かであり、感情に振り回される生き物であると考える男性は、『理性』と『意志』を至上の価値として様々な戦いに明け暮れた。
 しかしその男性たちも母の子宮から生まれ、彼女たちの愛情によって育まれるという現実があった。
 戦いに疲れた男性も、自らより下位にある女性に甘えた。

 『甘える』ということはつまり、敬意を伴わない崇拝の形だった。
 自らが「養う」という社会的アドバンテージを維持した上で、自分が、彼女を支配しているのだ、可愛がっているのだという「ふり」をして彼らは彼女らに「甘えた」。 

 しかし女性の愛に気づいた男性は、女神に敬意を伴った崇拝を行った。

 生む はぐくむ 理解する 愛する 

 それらすべての尊さに気づいた男性は、女神の隠れていた時代にも、彼女たちの真の姿を垣間見た。

 女神は激しく自己を主張することなく、理解する用意のある人間だけにその姿を垣間見せてきた。
 だから必然的にそれらの一部は「秘教」となった。
 一神教の暴風雨が吹き荒れる時代でも、それはひそかに生き続けた。 

 なぜ女神はひそやかであったのか。
 それは生命とつながっているのは自分であると、知っていたからではないだろうか。
 声高く、叫ばずとも、すべては生命の中にあることを知り、それを見守ってきたからではないだろうか。

 理性の特徴は言葉だが
 女神の特徴は沈黙のうちにすべてを包むことにある

 それは静かに流す涙であり
 言葉の伴わない微笑だった 

 その沈黙が、彼女の性質を示している。

 今男性は(女性自身も)、その「彼女」への敬意をはっきりさせることを、自らのうちの「彼女」をはっきりと知ることを、求められているように思う。

 今も多くの女神がそのために動いていると言う。



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神様 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2009/07/29 23:12
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