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今、長めの文章を書いており、ブログの更新は去年よりかなり減ると思います。
その間12、3年前から書き溜めた詩を散発的にUPして行こうと思います。

 一昨年くらいに小冊子にしてみようかという計画があり、その時に詩集1「Birth」と詩集2「火水の子供たち」(どちらも仮)をつくりました。詩集1は1997~2001くらい、詩集2は2004~現在位です(神様のことを勉強しだしてから以降)。
 自分にとっては、とても意味のあるイメージのひとつひとつです。
 なんとなく読んでいただければ幸いです。  

 本日は、詩集1より10代の頃書いたもの

                 スニーカーイリュージョン


  海中は青かった
 イルカたちは独自の歌の中にいた
 そのメロディを聴きつつ
 僕はゆっくり歩いていく
 毎日風が 気持ちよかった

 ファインダーから出現した砂漠は
 100年前の雨で滲んでいく

 交差点ですれ違う
 白夜の都市の雑踏よ
 僕はゆっくりと歩いていく

 どこまで行っても終わりはなく
 いつも彼方に地平線
 ただ今だけを懐かしく歩くことで

 路上が僕の故郷となる
 
 ひそやかな夜更けに僕は見た
 流星の雨が脱ぎ捨てた 僕のスニーカーに
 音もなく降り注ぐのを
 
 僕の見てきた旅路の風景は
 すべてはこの磨り減った靴の夢見た幻影

 ニュースキャスターが何か喋っているのは
 もう聴こえない とても静かな夜

 さあ、砂嵐の向こうに帰っていこう

 僕はゆっくり歩いていく
 毎日風が 心地よかった


                                 1996 


   ohkawa.jpg


 同じく、詩集1より

                  連詩 Once upon a time

          
           < 序>

 あらゆる私たちが目にしてきた光景
 砂漠に近い港の風の匂い
 夕陽に照らし出されるクレーンと工場群
 潮風のコンビナート
 貧しい屋根の下での祈りの火
 
 私たちは歩く
 冷たい風の中を 春を想いながら
 私たちは歩く
 かぐわしい春風の中を 生の短さを嘆きながら

 汗
 涙
 空腹
 飲み込まれる唾液

 歩く私たち
 歩き続けた私たち

 話せ
 あらゆる時代の私たちに
 瞬間の私のことを

 手をつなげ
 あらゆる時代の私たちと
 その苦痛と希望のゆえに

 夕陽が沈みかけている
 グラウンドの向こうに
 僕は帰る
 家族が待つ夕餉の匂いへ

 夕陽が沈みかけている
 雪を戴く山脈の向こうに
 私は帰る
 仲間たちが待つひなびた僧院へ

 夕陽が沈みかけている
 私に帰る場所はない
 私はあの夕陽を追って峠を越える

 日が沈めば今日は終わり
 それは私たちから永遠の所有となる

 そして私たちは朝が来るまで話し続けるだろう
 草原の中で焚き火を囲んで
 パイプを回し

 一晩中数珠をたぐり

 暖炉の前で芸術論を闘わせ

 うらぶれた酒場で熱い息を吐き

 あるいは一人で夢の谷間を歩いていようとも
 忘れるな

 私たちはほこりぽい昼間をともに歩いた私たちすべてと
 夜を分かち合い
 語り合っていることを

 すべての時代の私たちと・・

                                2000









 
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詩集1(Birth) | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/01/18 18:30
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