うさぎカフェデビュー




   本日は吉祥寺のうさカフェでこんなのと触れ合いしてきました。



  店に入ると、スモークの向こうからこんなのがおで迎えしてくれます。




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  いらっしゃいませぇ~~~ご主人様~~ボイスチェンジャーのような低音



  そのあと、裸になってからだ全体にクリームを塗ってくれだとか、頭に酢をかけてくれだとかいろいろ変な注文をたくさんしてきます。

  って・・・



  あ、間違えた、これは化け物ウサギの画像やった。 (営業妨害やて)


  そうじゃなくて、触れ合ってきたのはホーランドロップのハナちゃん♀。


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 まだ生後数か月くらい、8月8日にお店にやってきたデビュー間もないスタッフのようです。
 8日と言えば、虹が出てた日だな~
 きっと虹をくぐってやってきたに違いない。

 最初は全然近寄ってきてくれません。
 人間のスタッフさんが渡してくれた野菜を差し出してみると、超腰がひけた体勢でこりこり食べてました。
 その様子も可愛い。 

 そのあとちょっと慣れて来たのか、膝の上に抱っこさせてもらうと、長いこと乗っかっててくれました。 
 まだ子供なのでふわふわ感がハンパなかったです。

 店内は平日午後ですが、結構お客さん入ってて、客層は女性二人連れとか、カップルとか女子一人とか、高齢者集団。

 さすがに男子一人客は、僕だけでした。
 まあ、でもそんなに居づらいとかって感じではなかったかな。 
 ただグループごとに順次ふれあいなので、いちごミルクのかき氷を食べつつ小一時間本読んで待ちました。

 ドリンクや食事代+300円で 約15分、スタッフさんとお話ししながら触れ合える感じになってます。

 事前に予約しておくと待たなくてもいいみたいです。

 しかし、動画で化け物ウサギのディテイルが知りたいとかしつこく喋ってたので、その後化け物じゃないウサギとお近づきになれてなんかちょっと不思議でした(笑)

 いやーしかし、生き物系に触れ合った時のテンションンの上昇の仕方ってゆるやかでいいですね。

 アップテンポの音楽を聴くとか、面白い本を読むとか、映画を見るとかでも、テンションが上昇し覚醒感が増しますが、ちょっと行き過ぎて(交感神経活性化しすぎて)不安定になる場合があります。
 
 それに比べて生き物系の、「あーかわいいー!」という感じでの上昇の仕方は、あがるはあがるんですけど、副交感神経といい感じでバランスされてるのか、覚醒感と元気になった感はありつつ、落ち着いてもいる、という状態になりやすい感じがします。

 やっぱり自他への愛情というのが、心身を適正化してくれるんですね~。
 あたたかさややわらかさを感じることで、からだや脳のエネルギーが活性化される。

 認知症のお年寄りとかも、アニマルセラピーでうさぎを使うと、うさぎの名前だけは覚えたりするみたいです。
 すごいな~ 命のパワーですね・・・

 メンタル的に落ち込んでる方、病院やセラピーもいいけど、こういうスポットもきっといいですよ~~(*´ω`)┛




セラピー&ヒーリング | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/08/22 18:15

Double rainbowの夕べ

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今年の7月から8月にかけて、なにやらエネルギーのシフトがあったという話しを聴きますが、どうなんでしょうか?

  現地時間では今月22日にアメリカを横切る日食も起こりますね。  

  僕は8月8日の夕方、窓から東の空を見ると、あまりに鮮明なくっきりした虹がかかっており驚きました。

  全体がアーチ状にくっきりしている上に、やや二重になってる、壮大な虹でした。

  デジカメが生憎バッテリー切れで。。。携帯でしか撮れなかった

  気分的にはちょっと落ちつかない感じで、地震系の落ち着かなさ?かなとも思いましたが・・・

  中国の方で大きい地震があったみたいです。

  気候もやや不順ですが、

  僕は最近は、明日全部終わっても後悔しないように生きたいなーと思っています。

  いや、別にヤバいことが起こるって言ってるわけじゃないんですけど

  ダラダラしたいことを先延ばしするのも、いつまでも時間が続くような錯覚があるからです。

  心が喜ぶことだけをすることを、そろそろ本気でしていきたいなと。

  誰にとってもこの21世紀地球日本、あるいはその他という時空間での滞在時間は限られていて特別なものなんですよね。   

  一度しかない時空 一度しかないバージョンの自分です
     
  その時間をできる限り喜びで彩りたい。

  それはなんか、生きてる責任かなーと 思ったりします。

  虹の向こうにも新しい世界があるかもしれないけど、こうやって「こちら側の世界の」、この窓から虹を見つめられる今を大事にしないとね(o‘∀‘o)*:◦♪


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私的雑記 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/08/20 22:17

ペットショップの危険な奴ら

            



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   トラウマ解放のSEセッションで、セラピストの方に「Kさん結構、横綱クラスかもですね」と以前言われたことがありました。

  僕はガリガリな方なので、横綱・・・というのは体重ではなくトラウマのレベルみたいなもんだと思います。
  トラウマにも幕下、十両から横綱までの番付があるようです(いや、知らんけど)

  横綱・・・と言われて、まあそうかもと思う一方、世間にはしょっちゅうリストカットしてしまう人とか、過食拒食で死にそうな方とか、数年単位で寝込んでしまってる方とか、いると思うので

 まあ、僕の感覚としては自分はせいぜい、関脇くらいでは・・・

 という思いがあり、前回のSEセッションでそこんとこを尋ねてみました。

灰: 「前、結構横綱級だって言われた気がするんですけど、いちお働けてたりもして、家でずっと寝込んでる方みたいな感じではないと思うんですけど、どういう感じなんですかねその・・」


 H先生 「横綱の意味?(笑) 

  うーん 環境とか状況はかなり横綱級に厳しかった、っていう印象ですね。

  ただ、Kさんのすごい精神力でそこは踏みとどまって今までやってきてるから、すごい精神力だなーっていうのは思う。



 灰: 「もうちょっとおかしくなってても不思議ではないっていう・・」


  「そうですねー精神面で病んでしまうっていうことも可能性としてあったし、あとは自傷、他傷、自殺・・・そういう可能性もあったと思うんで。そこをなんとか自分をウツにしながら(笑) 激しいものはなんとか抑えつつ、とりあえず環境に適応して踏みとどまっているっていうのは、すごい力だと思いますけどね~。」

 というお話しでした。

 まあ、すごい精神力なんかどうかは自分ではちょっとわからない部分ですけど、
 僕が感じてきた焦燥感や孤独感、鬱積した怒り、不安などを、まんま体験したらつぶれる人は結構おおいと思います。


 それと、神様のエネルギーで本来の持ってた陰と陽がかなりバランシングされたりした感じもします。
 たぶん、そういった愛を感じる経験がなかったら、セラピストの先生おっしゃるようにどこかの段階で燃え尽きていた可能性は大きそうです。

 いやーなんかーだいぶキャラは変わりましたよ。
 そもそも「愛」っていう言葉とか、あんまり好きじゃなかった気がします、昔は。
 だからスピリチュアルでも、もっと知的な系統のものを好んでいました。あとは魔術とか。はは・・・アブねー、実践してないけどね。

 今は、根本的に人が癒されるのは愛しかないと思っていますけど。

 愛による癒し関連で言うと、

 前回のセッションでは、なぜかハムスターとかの小動物をちょっと飼ってみたりするのを勧められたんです。


 「人と触れ合うってすごい大事ですよね。

 神経系もしゃべるだけで、社会的交流システムを使うので、それが動いてる時は抑うつとかの背側迷走神経は働かないので・・・

 誰かと喋るだけでもいいっていうね。


 哺乳類を飼うのもとてもおすすめなんですよ~

 蛇とか蛙とかああいう爬虫類は、冷血動物で社会的交流システムを持ってないので、あんまりおすすめじゃなくて。

 それよりはやっぱりお腹に赤ちゃんを宿して、産んで、おっぱいで育てるっていう哺乳類型の動物の方が良くって・・・

 やっぱり見てるだけで、私たちの社会的交流システムも働くんですよね・・犬猫はアパートだとダメだろうけど、ハムちゃんはいいんですよね。

 哺乳類が一匹同じ部屋の中にいるだけで、私たちの体の中に内受容器とか、外受容器がって、それが『ここにあったかい何かがいる』っていうのを察知してくれて・・・・それがとてもいいんですね。

 トラウマってそこの部分も凍りついているので、何かあったかいものがいるってだけで、そこがスーッと溶けることがあるんです。

 (SEの創始者)ピーター・リヴァインは犬のおなかを枕にして、心臓のところに手をやってそれを感じたりとかをやりなさいって本にも書いてるんです。やっぱり、動物同士で神経系が落ち着くんですね
。」 


 実は、小動物を飼う系のアドバイスは、数か月前の和平先生の瞑想会でも参加者の方と、先生にされた記憶があるんです。

 こ、これは・・・・
 
 か、神よ、あなたは僕に、ハムスターを飼えと言うのですか!!

 ゴロゴロピカッ!ざっぱーん (断崖で稲光に照らされながら荒れた海に向かって叫ぶイメージ)


 ・・・・・・そんで、行ってきましたよー多摩動物公園とかに、モルモットとか見てきました!(笑)

 いやー可愛いですねーモルちゃん。

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 他に近所のペットショップを何件か回ったりして、ミニウサギを見たり、トイプードルを抱かせてもらったりした結果、現在にわかペット愛好家になっている状態です。 

 「うわーかわいい、あーかわいい、こっちもかっわいいなー」とブツブツつぶやきながら、ケージの前をうろうろしています。

 確かにセラピストのH先生の言う通り、見てるだけで、脳の働きが変わるというか、眠ってる部分が目覚める感覚があります。


 そうこうしてるあいだに、ネットで危険な画像を発見しました。それがこれです↓ 










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 いや、これはアカンでしょ、
 こんな形の生き物つくったらイカンでしょ。

 思わず口を手で押さえて、「イヤーっ」と言いそうになり、自分が心配になりました。

 可愛い、かわいすぎる・・・特に口のあたり・・・

 こんな危険な生き物がいたとは。
 ホーランドロップっていうウサギの種類らしいですけど。

 なんか頭の中を変なホルモンが駆け巡ってる感じがします。 

 キュン死する、、、その言葉の意味がわかった気がします(笑)

 小動物をいまだ飼っていませんが、飼えといわれた意味がわかったきがします。

 こんなんがうちに居たら、人生楽しくなるに決まってる!

 たぶん、H先生が言う社会的交流システムが働くのはもちろんのこと、、、

 こいつらを見てかわいいーっと思う気持ちは、明らかに「愛」の一部。

 「愛すること」が答えだとわかっている、

 でも、自分には愛がよくかわからないという人でも、 

 こいつらは、その容姿から簡単に「愛させてくれる」。愛という感情を引き出してくれる。そして、その感情が、自分にもいい影響を与えるというこの好循環が起こる。

 すごいなーと思いました。

 すぐに何か飼いはじめるかどうかはわかりませんが、近々ウサギカフェにでもでかけてみようかと思ったりしています。(いそいそ) 





セラピー&ヒーリング | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/08/11 17:04

LIFE HEALING 




  今年の春くらいから、史上最高級に調子がイマイチでやや厳しい日々を過ごしてきました。

  今もちょっと昨日くらいから結膜炎になったりして・・・・全般的に免疫とかエネルギーが低下してるのだと思います。 
  
  詳しくは書かないですけど、主にメンタルの不調というか、、、精神的にもう限界が近い感じだったので心療内科でお薬ももらいました。

  今も決してよくなったとまでは言えないのですが、なんとか波を乗りこなすコツを覚えつつ、いろいろ良さげなことを生活に取り入れてどれが有効なのか実験したり・・・

 その中で、気分が落ちることはやらない、無理はしない、調子がよくなることを積極的にすすめる・・・という感じでサバイブしてる感じです。

 よくなること→からだのエクササイズ(ヨガ、筋トレ、ウォーキングなど) よい音楽 セラピー 十分な睡眠 瞑想 祈り 良いコミュニケーション 静かな環境 自然 動物に触れる

 落ちること→夜勤などでの睡眠不足 長時間勤務 アルコール過多(お酒はほどほどに) 騒音 批判的な人と話すこと うちに居すぎること ネット見すぎ

 最近よく頭に浮かぶ言葉として、<LIFE HEALING>(ルイーズヘイの本のタイトルにもありましたね) というのがあるのですが、なんか人生の根本的質を変えないと、もう無理だなという感覚が強くて、、、答えを模索しています。

 なんとなくわかる部分としては

 僕はおそらくかなり子供の頃8、9才くらいかもっと前から深い部分のバランスが崩れていて、そこの部分が長ずるにつれていろんな不適応を起こして、現在の状況に至っているという感じがするのです。

 根本的な信頼感とか安心感 つながり感 自己肯定感といってものが・・欠落してるような

 8歳くらいで強迫神経症になるとかって、いろんなセラピストとかお医者さんはみんな「それは早いねー」って言います。
 原因はいまひとつはっきりしませんが、
 その部分のバランスを癒せないものかと。

 で、たぶん、何かに守ってもらってなかったら僕は多分、結構前に昇天して天使のコーラス隊に入ってんじゃないかなーと思うんですね。
 か、病院に入ってるか、、、そうなっててもおかしくなかった何かがありました。 
 
  もう10年以上前かなり心理的にも不安定な状態で、特になんの目的もないまま東京に来て、それはいきなり準備もなく夜の海にダイブするような感覚でしたが、それでもなんとか生きてこれたのは・・きっと・

 でも今年の春くらいから もう 自分の役割とか、生きる意味とかそういうのは全部終わったんじゃないか、と思えることが多くて
 人生の良い時期は もう全部終わりました・・・っていうような
 まあーそういう考え自体、抑うつ的な症状のひとつだっていう理性からの声によって自分を保っていました。

 でも、こういう風にくもった日が続いて、部屋で一人寝ていたりするとそれもよくわからなくなります。

 うん、きっとでも まだ「何か」は守ってくれてるかな 
 光の方に目を向けると、その何かが感じられるような気がします。
 
 近しい光の集合体のようなものが自分を守ってくれていて、その同じ光のひとつが自分のハートの中にもある・・・ということを想うと気分がよくなります。

 ツインソウルだとか、ソウルメイトだとか、ソウルグループっていうのは、出会うものじゃないっていう考え方が僕は好きなんです。
 魂の兄弟たちと僕らは常につながっていて、相互作用をしている。
 現実において、出会っても、出会わなくても、です。
 光の集合体を想うと、そのことを思い出せそうな感じがするんです。

これはたとえば、家庭で虐待され学校でいじめられるみたいな完全アウェイな状況にあってもそうだと思うんです。
 日々の生活でどんなに愛され感が感じられなくても、確実に同じグループに属する意識体と誰でもつながっているかと。

 光を想うと、安心感や、平和、希望、喜び、無限の可能性 愛 などを人間は感じるようにつくられていますが、そういう感情の中で、ソウルグループとのつながりを感じられるんじゃないかと思うんですよね。僕らの本質がそういったポジティブな要素なので。

 たぶん、子供の頃は誰でもそういう感覚を覚えてるんじゃないかと思いますが、いろいろな作用によって、自分がそれだとは次第に信じられなくなっていくんでしょうね。

 時々頭をよぎる<LIFE HEALING>とはそれをもう一度思い出すっていうことかなって思います。





セラピー&ヒーリング | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/08/04 21:49

鬼を解くもの (小さなお話し) original story

 「おーい!待てよ!」

 まだ年若い少年の声が、山中に響き渡った。

 夏である。

 おそらくもう立秋の頃は過ぎているが、いまだ秋の気配などはどこにも感じられない。

 青々と茂る葉がギラギラ輝き、草いきれが濃く立ち込める。
 生命が燃え立つ真夏の山であった。

 しかし、それは人間にはいささか荷が重い空気だ。

 1000メートルにも満たない低山のため、下界よりは多少涼しいはずだが、リュックをしょって山道を歩き回ると滝が汗のように
 流れシャツを、下着をぐっしょりと濡らす。その貼りついた肌着のまま歩き回っていると到底涼しいなどという感覚は皆無だ。

 どうやら二人連れの少年のようであった。

 先をゆく背が高い少年の背中に、後ろをあるく中肉中背の少年が何か叫び、小走りに後を追う。

 「おーい待てってば、光輝!」 
        
  光輝と呼ばれた少年は親友の呼び声も耳に入らないかのように、もはや登山道とも呼べない獣道の奥へ奥へとどんどん
 足を踏み入れていった。

 「どうすんだよ、登山ルートからこんなに離れちまって。GPSもつながらないし、お前、どこ歩いてるのかわかってるんだろうな?」

 「大丈夫だよ、純。この地図にちゃんと書いてあるんだからさ」 

 ようやく立ち止まった光輝は、振り返ると涼やかな目で答えた。
 これほどの山道を朝から歩いているのに、ほとんど汗をかいてるようにも見えない。
  
 (なんだよ、こいつ、帰宅部のクセに)

 中学の時から陸上を続けている純の方は、息もあがり、体中汗びっしょりだった。 

 東光輝は少し変わった少年だった。

 成績は学年TOP10にこそ入らないものの、そのすぐ後ろあたりには控えていそうであったし、万年帰宅部の割にはどこで
 鍛えているのかどんなスポーツをやらせても機敏な動きでこなしてしまう。

 人当たりもそつなく、女子にも結構人気があることを純は知っていた。

 しかし一方で男子連中からは「何を考えているかわからないやつ、変なやつ」という評価を一部からされていることも知っている。

 
 それがなぜか純は知っている。

 (こいつは、なんていうか、いつも<演じてる>んだ。クラスの中で盛り上がってる時も、一応笑って聞いてるけど、本当は
 どうでもいいっていうか、冷めてるっていうか。それでその<演じて>ることもあまり隠そうとしてない。どうでもいいって
 感じなんだよな。だから本気でゲームやら恋愛やらに夢中になってるあいつらからすると、わけがわからないって見えるし、ちょっとイラッとする。)

 そんな光輝が今度ばかりは、熱心に純を誘ったので、すこし奇妙に感じていた。

 光輝の家は代々続く、お坊さんの家系らしいが今年の夏田舎に帰った時に 蔵の中で古い地図を見つけたというのだった。
 地図には奥秩父のある山中に、ものすごいものが埋められていることが記されている。
 それを二人きりで探しに行こうというのだ。
 
 いつも年齢よりも大人っぽく見える光輝が、そんな漫画みたいなことを真剣に目を輝かせて言ってたのも変だった。

 それに光輝は純に繰り返し、言った。
 
 「いいか、誰にも、家族にも絶対に言わないで、来てね。それくらいすごいことなんだ」と。

 なんだかおかしいなと感じながらも、純は予定を空けて光輝と一緒に山へ来た。
 それは「こいつどうしちゃったんだ?」という好奇心でもあり、光輝の目の異様な輝きにあてられたせいでもあったかもしれない。

 突然、風が冷たくなった。
 見上げるとさっきまでの青空は、重く黒い雲に覆われ始めていた。
 セミの鳴き声さえ、止まり、あたりは静寂とふたりの息遣いだけになっていた。
 
 「ついた、ここだよ」

 光輝の指さす方を見て、純は思わず息をのんだ。

 「うわっ すげ・・・」

 地面がそこで終わっている。
 左右少なくとも数百メートルにわたって、山が人工的に削られでもしたかのように、まっすぐに切り立った崖が姿を姿を現していた。

 「な・・なにここ?ちょっとおかしくね。急に、こんな」

 からだの芯まで冷やすような冷気がふたりを包み込んでいた。どうやらそれは崖の下から這い上がってくるようだった。

 「これのことか、光輝が探してたすごいものって」

 「いや、これじゃない、、、そっちさ」

 見ると崖からほんの少し手前に、草木にほとんど隠れるようにして小さな木のほこらがたっていた。

 「なんだこれ、、、ちょっと気持ち悪いんだけど」

 光輝はそれには答えず、口元におだやかな笑みを浮かべたまま、巻きついたつたを引きはがし始めた。
 
 ほこらがその全貌をあらわすと、光輝は背負っていたリュックから何やら大きなものを取り出した。

 「お前、それ・・・」

 斧だった。光輝は表情を変えることなく、それを頭上にふりかざすとほこらに向かって渾身の力で振り下ろした。
 雷音のような、咆哮のような轟音が山を揺るがし、永劫とも思えるほどに空気を震わせ続けた。
 

  時はいまだ、文明開化の号令が鳴り響くはるか前、江戸の町に鬼が出るとのうわさがたったことがあった。
  そこで名うての剣士、呪術師、高僧らが集められ少数精鋭の討伐隊が結された。
  幾人かの犠牲者を出しながらも、彼らは「鬼」を追跡し、とうとうある山奥の崖のふちにまで追い詰めた。
  以下はその時、敵意あるかがり火に照らされながら「鬼」が彼らに語った言葉である。
  
  おぬしたちにわしを滅ぼすことは決してできんさ。

  わしは うぬらなのだ。
  うぬらが、「鬼」なのだ。
  あはは、わかりはすまないな。たがだが50、60の齢しかない煮えたぎる血をもつおぬしらにはな。  
  
  もし、うぬらがわしを滅ぶすのなら うぬらもまた遅かれ早かれ滅ぶこととなろう。
  そこの、坊主、おまえは法力だけは達者な思い上がりだが、卑しくも仏の道を学ぶものであれば、一切万物がわかちがたく結ばれておることは知っておろう。

 わしらは人の子を年に10人さらい、食らうやもしれぬ。
 うぬらが必死で作った水車を壊すやもしれぬ。納屋に火をつけるやもしれぬ。
 必ずそうするのではない。「そうするやもしれぬ」と言っている。
 100年、200年 わしらが何もせずに谷底でいびきをかいているのもまたよくあることよ。 

 それが我ら鬼の性なのだ。
 うぬら人の子はそうしたわしらの性を嫌っておるな。
 そのような存在はこの世から一切抹殺すれば、より一層世は住みやすくなり、この世は極楽浄土に近づくと、そう思っているな。

 だが、それはまったく愚かなことよ。

 おぬしらはそれをどこまで続ける気かな?
 鬼を殺し、害獣、害虫を殺し、害をなす人間を殺し続ければ、あとには善良なるものだけが残るのかな?

 その血濡れた手を持つ残ったものたちは、まことに善良と言えるのか。
 そのものたちは人なのか? 鬼なのか?鬼以上のばけものなのか。

 わしを滅ぼした今宵から、おぬしらも滅びの道を歩み始めると、わしは言っておく。
 この森も山河もまた同じように死に始めるじゃろう。

 ことわりを知らぬ善人づらの坊主よ、最後に教えておいてやろう。
 我ら何をするかわからん鬼の一族が、山を川を豊かにしておるのだ。
 豊かであるとは、美しいものだけではない 醜悪なものも危うき者も 美しきものも すべてが共にそこにあるということよ。

 よいか、豊穣とは「不確か」であるということよ
 明日、わしらに頭をかち割られるやもしれぬ、その者の目に映るありのままの山河ということよ。
 
 わしら鬼は山河に宿る「不確かさの精」だ
 
 お前らのじいさんのじいさんのそのまたじいさんたちはそのことを知っておった。
 だからな、刃を交えたり とっくみあいをすることはあっても、じいさんたちはわしらをこの世から滅ぼし去ろうなどとは決してしなかったのさ。

 おぬしたちは年ごとに凶悪になっていくようじゃなあ。
 わしら鬼たちは万年も千年も同じほどの悪さしかしておらんのじゃがなあ。

 そのような剣と霊符と真言ででわしを滅せられると 本当に思っておるのか

 ひとつだけおぬしらに よきことを教えておいてやろう

 今から百年 1000年たたんうちに 末世と呼ばれる時がやってくる 

 その時にはお前らの今の姿は薄汚い野猿の群れにしかみえんような 町中がみたこともない金で輝いておるような時が来る。
 それはお前らがあらゆるものを殺し続けた末に訪れる「善人の世」だ
 
 山河は崩され 埋められ
 鬼も 獣も あやかしも すべて殺された世じゃ 

 その時、人の子の中に わしを再び解き放つものがあらわれるだろう

 因果の巡りを考えるならばおそらくは おぬしら誰かの 子孫になあ。

 その時に 善人の世は終わり おぬしらの「贖い」と 「救い」が始まるだろう。

 天地のことわりとはまことに天晴なものじゃなあ。

 さあ、わしを、うぬら自身をさっぱりと滅してみよ!」

 鬼がその言葉を語り終えると 刃が舞い 呪符が飛び おおきな黒い影が 谷底へと落ちてゆくのを彼らは見た。 


 
 そして時は流れる。


 二学期が始まった。
 誰もが多少はブルーになる、学校生活の再開も、光輝にはあまり影響しない。
 いつも通り7時前には、すっと目を覚ましてからだを起こし、部屋を出て階下のキッチンへ降りていく。 
 「おはよう」と母親と短い朝の挨拶を交わす。
 テレビがいつもとは違う番組をやっている。
 数百人を乗せた旅客機が、秩父上空で消息をたっているという。 

 「何?落ちたの。」

 「そうみたいよ・・・イヤね、」

 (何百年も封印されていたんだ、多少暴れるのは仕方ないだろう)

 「そういえば、光輝、、、純君の件、昨日警察の人が来たけど、あなた本当に何も知らないの?まだ手がかりがまったくないらしいわよ」と母親が言う。

 「知らないよ、それにそんなに仲が良かったわけじゃないから・・・」 

 「そうよねえ・・ホントにどこに消えちゃったのかしら。家族仲も良かったみたいだし」

 光輝はまたテレビに目を戻してから、つぶやいた。

 「起きがけの食事くらいは、用意してあげないと悪いもんね」

 「え?何が?まだおなか減ってるの」

 「ううん、なんでもない、じゃあ行ってきます!」

 光輝が外に出ると、まだ夏の名残のように積乱雲が高くまで立ち昇っていた。

 新しい世界が始まる。不確かで、美しい世界が

 その世界の中へゆっくりと歩き始めた彼の口元には、涼やかな微笑が浮かんでいた。 





物語 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/07/29 18:17

青い栞 (あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。 主題歌)


 本日見終わりました。
 全10話ほどですが、毎回一回はなぜか泣いてしまう手ごわいアニメの主題歌。

 なんだろなーひと夏の冒険を描いた映画の「スタンドバイミー」とか「少年時代」とかああいう系の感動に近いものがあるけど、それよりずっと現在と思い出とのフィードバック性が強いしな。ノスタルジーと現在のシンクロ感は「20世紀少年」?だけど、そこまでスケールのでかい話しでもないという。、世界を救うのではなく、それぞれの少年・少女時代のある種トラウマからの癒し→そして未来へ的なストーリーですね。

 これ、自分的にはかなり完成度高い作品だと思いました。  

 まあ、確実にこういうジャンルが好きってのもあると思うんですけど。夏のノスタルジー感と秩父の風景が綺麗です。

 









 
好きな歌 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/07/28 21:34

Radio update 7/17 【朗読しました】 殉教 星新一 著



 故星新一氏の短編「殉教」を朗読しました。

 ある市井の発明家が、生死の概念を覆す発明をしてしまったことから、世界規模でとんでもないことが始まってしまうというお話し。

 お盆に向いているお話しです(笑)のでよかったらどうぞ。

 昭和40年代に書かれてるので、ちょっとセリフや言葉づかいなどにレトロ感があり、味になっています。

 19ページほどの短い話しですが、結構時間がかかり、前後編にわけてアップしました。 












Haitaka Radio | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/07/17 16:47

ONE OK ROCK - Be the light





好きな歌 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/07/15 20:35

Mana of sea キリロラ☆


  海の精の謎めいたささやきに耳を傾けていると・・・・

  イルカやクジラが歌う海洋の神秘にどんどん深く引き込まれて、海と一体になっていくような・・・

  そんなトリップ感を体験できました。 海に行きたいけど、忙しくて行けない人ににぴったり!?

  ただし、ビーチで眺めるのではなく、かなり深くもぐる感じですね^^

  


好きな歌 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/07/14 19:12

クジラの歌




  



 ↓何年か前、個人セッションでお世話になったキリロラさんのクジラの歌。↓

 


好きな歌 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/07/12 22:57
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